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経管投薬支援料の算定要件(簡易懸濁法に対する加算)

経管投薬支援料
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こんにちはヤクタマです。

2020年の調剤報酬改定で、簡易懸濁法を説明すると加算がとれる「経管投薬支援料」が新設されました。

簡易懸濁法の説明は手間がかかるから、それが評価されるのは嬉しいことです。

経管投薬が行われている患者が簡易懸濁法を開始する場合について、医師の求めなどに応じて薬局が必要な支援を行った場合について新たな評価を行う。

点数

経管投薬支援料 100点

算定要件
  1. 胃瘻・腸瘻による経管投薬または経鼻経管投薬を行っている患者あること
  2. 患者・家族から求め又は保険医療機関の求めがあった場合があり、患者の同意を得ること
  3. 簡易懸濁法による薬剤の服用に関して必要な支援を行ったこと
  4. 初回に限り算定

2020年(令和2年)の調剤改定では他にもいろんな加算が追加になっているので別記事でまとめています。

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経管投薬支援料の算定要件

胃瘻若しくは腸瘻による経管投薬又は経鼻経管投薬を行っている患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、患者の同意を得た上で、簡易懸濁法による薬剤の服用に関して必要な支援を行った場合に、初回に限り算定する。

胃瘻・腸瘻による経管投薬または経鼻経管投薬を行っている患者あること

ぶっちゃけ、簡易懸濁法を初回から説明したことないです。

簡易懸濁できるかどうかの問い合わせを受けることはあるけど、手技を説明したことはない。院内もしくは訪問診療のときに説明してくれているのかなと、思ってました。

せっかく簡易懸濁の説明を評価する点数を新設してくれたけど、算定する機会はほとんどないのかもしれません。

1回100点は、わりと奮発してくれているとおもいます。

患者の同意を得ること

患者の求めがあり、医療機関の求めがあれば、服薬指導しないわけにはいきません。

が、しかし、もし万一、加算をとることに対する患者の同意が得られなかったらどうしましょう?

しかたないから加算とらずに説明するよね。

タマコ
タマコ
ツラたん

簡易懸濁法を学ぶ

うちで使ってる医薬品辞書(治療薬ハンドブック)に簡易懸濁法のやり方が記されていました。

治療薬ハンドブックには「同一成分の代替剤形がないものの粉砕可否についてマルバツを表記。さらに粉砕できないもののうち10分以内に崩壊・懸濁するものに簡易懸濁マルのマークを記載」されているから、けっこう便利です。

「内服薬経管投与ハンドブック」という専門書籍も売ってるけど、めったに使用しないなら「治療薬ハンドブック」で十分対応できます。

簡易懸濁法とは?

中医協の調剤報酬改定にかかる資料で「簡易懸濁法」について言及しています。

経管投与患者に対する対応

メリット盛りだくさんで、デメリットがすくないのが簡易懸濁法の特徴ですな。

簡易懸濁法は、経管投与時に錠剤やカプセルをそのまま約55℃の温湯にいれて最長で10分放置して薬を崩壊・懸濁させてから経管投与する方法です。

患者さん自身におこなってもらうことなので手順が難しいということはありません。ポイントは水温を55℃にすることなので、この55℃の作り方を説明することになります。

この簡易懸濁のメリットはいっぱいあって、錠剤を粉砕しなくても、脱カプもしなくてもいい。

普通に一包化してお渡しできる。なんなら、一包化しないでヒートで渡すこともできます。

投与する直前まで、既製品のままの剤形を保てるので品質を保持しやすい。また粉を水で溶かすよりも、お湯でしっかりと溶かしたことで投与時のチューブずまりも少なくなる。

粉砕ロスや投与時のロスも少ない。

もうねぇ、薬局にも、患者本人にもやさしい手法なんです。

言葉で説明するよりも、もっと、わかりやすいPDFがあります。写真付きで簡易懸濁法を説明してくれている外部リンクを紹介しておきます。

外部リンク簡易懸濁法マニュアル(PDF)

他にも、

東京医療センターの薬剤部様が素晴らしい資料を提供してくれています。こちらはPDFに直リンクできないから病院のサイトに見に行ってくださいね。

めちゃくちゃわかりやすいよ。

より詳しく学びたいなら「内服薬経管投与ハンドブック」というものがあります。経管投与の多い在宅をうけているなら必須アイテムです。

簡易懸濁法の服薬指導のイメージ

中医協の調剤報酬改定にかかる資料で「簡易懸濁法」について言及しています。

簡易懸濁法の服薬指導のイメージこの部分がそのまんま「経管投薬支援料」の算定するときのイメージになってきます。

簡易懸濁法の医薬品一覧表

一覧表とかあると便利ですよね。

東京医療センターの薬剤部様が素晴らしい資料を提供してくれています。

2種類の資料
  • 簡易懸濁法データベース(医療従事者用)
  • 簡易懸濁・指導用資料

直リンクはできないから病院のサイトに見に行ってください。

患者指導用の資料には、たくさんの写真で簡易懸濁法を説明してくれており、具体的なイメージを使うつかむことができるのでとってもいい。

令和2年:疑義解釈資料(その1)

問 20 当該患者に調剤を行っていない保険薬局は、経管投薬支援料を算定できるか。
(答)算定できない。

問 21 在宅患者訪問薬剤管理指導料、居宅療養管理指導費又は介護予防居宅療養管理指導費を算定していない患者であっても、必要な要件を満たせば経管投薬支援料を算定できるか。
(答)算定できる

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