こんにちは、薬剤師のヤクタマです。今回は、皮膚科の参考書を紹介していきます。
新人薬剤師のころに皮膚科領域は、いろんな本を購入しては失敗を繰り返してきたから、もし専門書えらびに失敗したくないという新人薬剤師がいたなら参考にしてもらえたらと思う。
皮膚科領域は医師向けの書籍はたくさんあるけど「皮膚科 + 薬局」の書籍はそんなに多くありません。
薬剤師ならまずは薬局向けの書籍を購入して、それで物足りないと感じたら医師向けのものを追加していけばいいとおもう。
皮膚科領域にこだわらず新人薬剤師にオススメの書籍をまとめた記事もあるからよかったらみてください

皮膚科の勉強は写真をみるのが一番なので、写真が多いカラーの書籍が良書です。
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マイスターから学ぶ皮膚科治療薬の服薬指導術
昔々、「薬局で役立つ皮膚科治療薬FAQ」という本があって、それが「皮膚科」に関わる薬剤師の鉄板とされていました。
▼薬局で役立つ皮膚科治療薬FAQ▼
が、しかし今はもう古い!
読みやすいし写真がたくさんあって素晴らしい内容なんだけど、これよりもいい本あるから絶対に買わない方がいい!!絶対ですよ。
ここ10年で皮膚科領域も新しい薬がたくさん出ています。ステロイドやプロトピックはプロアクティブ療法が主流になってきてますね。
登場する薬剤もだいぶ古い。ニキビ領域なんか、いまぜんぜん違います。
ということで、もっとオススメの書籍を紹介します。
なんと、この本は「薬局で役立つ皮膚科治療薬FAQ」のアップデート版です。
外装がぜんぜん違うけど編纂者も出版社も同じです。
公式でアップデート版としてアナウンスしていないので、あまり知られていませんがアップデート版です。
念のため、目次を比較しておきます。
第1章 皮膚疾患の基礎知識
第2章 薬物療法の基礎知識
第3章 患者ケア
第4章 患者さんから受けるよくある質問~FAQ~
頁数 408頁
第1章 薬物療法の基礎知識
第2章 患者ケア
第3章 患者さんから受けるよくある質問(FAQ)
第4章 皮膚疾患の基礎知識
頁数 424頁
目次はほぼ同じでページ数がちょっと増えてパワーアップ。編纂者が同じで、目次もほぼ同なら新しい方を買わない理由がありません。
この本1冊で、皮膚疾患の基礎知識から薬物治療までしっかりと網羅されています。
なにせ424ページもあるから。
とりあえず、これが皮膚科の門前薬剤師が購入すべき書籍”ナンバー1″です。
ジェネラリスト必携! この皮膚疾患にこの処方
2019/4/8に発売したばかりの新しい本です。医療業界は日々進歩しているから新しいに越したことないです。
ぶっちゃけ、これめちゃくちゃいいよ。
皮膚疾患の治療のコツを「外用薬の使い方」から「スキンケアのコツ」まで丁寧に解説してくれています。写真も豊富で、よく使われる薬剤は製品写真も掲載してくれており、治療のイメージがしやすい。
なかでもよかったのが各疾患の「第1選択」から「次の一手」そして、治療に難渋したときの処方まで、具体的に解説してくれます。
これ1冊読めば、最低限押さえておきたい皮膚疾患治療のスキルが身につくこと間違いなしです。
姉妹書籍の「ジェネラリスト必携!この皮膚疾患のこの発疹」という本がありますが、これはマニア向けなので、薬剤師にはオススメしません。
薬剤師に発疹の種類を鑑別するスキルまでは求められていないでしょう。
プライマリ・ケアでよくみかける皮膚疾患32 皮膚科のくすりの使い方
「じほう」からいい本がでたので追記します。
医師むけの本なんだけど、プライマリ・ケアの本だから皮膚科専門医ではない非専門医が基本的な皮膚疾患を診れるようにするための本です。
非専門医のための本だから薬剤師にもとっつきやすい内容になっています。書籍の紹介文には「服薬指導をおこなう薬剤師におすすめ」と書いてあるので、薬剤師むけの本でもあります。
臨床でよく遭遇する32の皮膚疾患について、鑑別のポイントや類似疾患、標準治療、薬剤選択、専門医へ紹介するタイミングをまとめてくれています。
皮膚科専門医が、皮膚疾患の治療の考え方や治療薬の使い方をわかりやすく解説してくれるから、服薬指導に役立つ情報が満載。
この書籍で重点的に解説されている32疾患▼
アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎(かぶれ)・乾皮症、皮脂欠乏性湿疹・蕁麻疹・乾癬・ざ瘡・単純疱疹・帯状疱疹・ウイルス性疣贅・伝染性軟属腫(水疣)・足白癬、爪白癬・手湿疹(主婦湿疹)・脂漏性皮膚炎・痒疹・伝染性膿痂疹(とびひ)・疥癬 ・薬疹 ・円形脱毛症・老人性色素斑、脂漏性角化症・尋常性白斑 ・粉瘤、炎症性粉瘤・熱傷(やけど)・褥瘡・陥入爪、巻き爪 ・口内炎、口角炎・汗疹(あせも)・胼胝、鶏眼・手足口病・虫さされ・悪性黒色腫(メラノーマ)・蜂窩織炎・多形滲出性紅斑
32疾患もあれば、日常よく見かける疾患はだいたい網羅されています。
アトピーの治し方

皮膚科に関わる薬剤師には絶対に読んで欲しい1冊があります。
それが「アトピーの治し方」です。
こちらは専門書でなく、一般向けなので、とてもわかり易く書かれており何よりもリーズナブル!
皮膚科に関わるならアトピーのフォローは書かせません。皮膚科の治療の約7割はステロイドもしくは保湿剤なので、アトピーを理解して使い方を学びましょう。
この本は、とにかく患者さんのことを第一に思って書かれた優しさに溢れた本です。ホントにすばらしいです。
アトピーの治療に怪しいもの(民間療法)が多く、その効果がはっきりしないものも多い。その怪しい治療法を一つずつエビデンスを提示してつぶしていきます。
もし患者さんに、この治療はどうなの?みたいに聞かれたら、エビデンスを提示して回答することができるようになります。
ちなみに治療効果マックスのエビデンスレベル最高峰のアトピーの治療法も紹介してくれています。
あやしく聞こえるけど、エビデンスレベル最高峰のアトピー治療それは「標準治療」です。
標準治療ときくと「普通の」治療というニュアンスに感じ「特別な治療」よりも格下に聞こえてしまいますがそうではありません。
標準治療こそ、もっとも信頼されて、現在もっとも効果が実証された治療法なのです。
その治療法こそがステロイドと保湿剤を併用した治療法なのです。
この保湿剤とステロイドの使い方を学べば、患者さんのためになること間違いなし。
エビデンスに基づくスキンケアQ&A あたらしい皮膚科治療へのアプローチ
流行りのエビデンスを導入した本です。なんでもかんでもエビデンスですわ。
皮膚科領域の服薬指導で一番大事なことは、間違いなく「スキンケア」です。
だって、これを説明しないとただ「塗って下さい」で終わっちゃいます。
この本はタイトルに「スキンケアQ&A」とあるようにスキンケアに特化した本です。スキンケアは大切なんだけど毎日実践するのはほんとに大変なことなんです。
だから毎日実践できるように、なるべく具体的に説明してあげます。
- なんで必要なのか、
- どういうメリットがあるのか、
- どれくらいの量で、
- どれくらいの範囲で、
- どれくらいの頻度で、
説明することはとても多いです。これを医師1人で説明していくのはとっても大変だから、スキンケアのフォローは薬剤師の仕事といってもいいでしょう。
患者さんへの説明に説得力を持たせるために必要なのが「科学に基づいた治療方法(エビデンス)」なんです。
ということで、これでエビデンスを集めて理論武装して服薬指導に説得力をもたせましょう。
病態ごとにスキンケア方法が違うから病態に応じたスキンケアを学ぶことができます。服薬指導に必要な知識が詰まった良書です。
専門医でも聞きたい皮膚科診療100の質問
上記で、超オススメと紹介した「皮膚科の新薬の使い方」でも満足できない、知りたがりさんにプラスアルファです。
この書籍の編纂者である「宮地良樹 先生」は上記で紹介している「マイスターから学ぶ皮膚科治療薬の服薬指導術」の編纂者でもあります。
皮膚科専門医でさえ疑問に思うこと、あるいは最近の皮膚科診療における最先端の知識集約などについて、それぞれの領域に精通した第一線のスペシャリストの先生方に無理をお願いしてご執筆いただいた「皮膚科専門医スキルアップリファレンス」です。
タイトルに「専門医でも聞きたい」とあるだけあって、かなりディープな内容です。Q&Aなので、比較的よみやすい。
もし皮膚科診療の最前線に興味があるならチャレンジしてみるといいです。
日経DIクイズ 皮膚疾患篇
熱狂的な日経DIファンはこちらどうぞ。
皮膚科に特化した日経DIクイズです。
ぼくは日経DIの書籍シリーズ好きじゃないから紹介だけで、買いません。
そもそも日経DIはプレミアム版を定期購読しているので、クイズが重複してしまいもったいない。
そうそう、この本に特別収録されている「大谷道輝のワンポイントレッスン」ってありますね。
なにを隠そう、この「大谷道輝」という方こそが、上記で紹介した「マイスターから学ぶ皮膚科治療薬の服薬指導術」の著者です。
なので「マイスターから学ぶ皮膚科治療薬の服薬指導術」なら「ワンポイントレッスン」なんて言わずに全てを教えてくれます。
クイズをまとめて再利用しただけなのにこの価格は高くね?
知名度にものを言わせて、ふっかけてる感があるから買わない。
皮膚科のくすり虎の巻
本じゃないんだけど、個人的に好きなコラムがあるので紹介しておきます。
みんな大好き日経DIで連載されている皮膚科領域に特化したコラムです。
不定期だから完結してるのかどうかわかんない。
とっておきの皮膚科医のワザが出し惜しみなくなく書かれています。リアルな皮膚科医の診察思考がうかがえる良コラム。
たとえば、
ステロイドはストロンゲスト、ベリーストロング、弱めのベリーストロング、ストロング、弱めのストロング、マイルド、ウィークの7つに分類して考えています
ステロイドの強さ5段階に分類されるのが一般的だけど、医師はもっと細かく使い分けてそうな感じありますよね。
でも、ほとんどの本には、5分類以上の細かい使い分けは書いてありません。
しかし、このコラムでは7分類で、これはこれとこれの中間で使ってるみたいな具体例が書かれていて、まさに「こういうの知りたかったんだよー」って感動する。
何にせよ、タダだから、読んでみて。
日経DIとは関係ないんだけどスキンケアに関するめちゃくちゃ大好きな記事があるから読んで欲しい。
皮膚科 新薬の使い方

新しく登場したくすりの特徴を学ぶことができます。発売が2017/2/20なので、もう新薬と呼べるものはない。
皮膚科領域のトレンドと最新治療を垣間みることができます。Amazonの中古でかなり安く出回ってるので一度価格をチェックしてみるといいでしょう。
安いからおすすめしてるけど、疾病ごとにまとまってるのではなく、新薬の解説だから臨床の勉強には不向きです。
レシピプラス褥瘡

ボクの大好きなレシピプラスシリーズのうちの1冊を紹介します。褥瘡って皮膚科よりも在宅の方で登場することが多い。
フルカラーで写真が豊富です。褥瘡の写真たくさんだから、苦手なひとは控えてください。
レシピプラスは1冊1200円しかしないのに、マジでわかりやすいから気になる領域があれば是非購入してみてください。ボクはレシピプラスの大ファンなので定期購読してます。
全巻持ってますね。いろんな領域をまんべんなく学べるので定期購読マジでオススメです。
このレシピプラスについては別の記事で詳しく紹介しています。シリーズチェックしてほしいのを順番に購入していくといいでしょう。

薬局ジェネリック外用剤

薬局向けの月刊雑誌なんだけど、マジで情報量多すぎです。
外用薬のジェネリックについてこれでもかと書かれている。ジェネリックの説明ぐらいできるよと言う方へ、侮ることなかれ。ちょっと内容をみてみると、
ジェネリック外用剤のキホンQ&A
・生物学的同等性とは何ですか?臨床効果も同等と言えるのでしょうか?
・ジェネリック外用剤の生物学的同等性はどの試験でどう評価されますか?
・In vitro放出試験・透過試験はどのような意味をもちますか?
・ジェネリック外用剤は安定性も同等と言えますか?
・ロット間のバラツキ・海外原薬・不純物・安定供給はどう考えればいいですか?
・ジェネリック外用剤の採用の際にみるべきポイントは?
・ジェネリック外用剤の品質に関する文献を吟味するポイントは?
「キホンQ&A」らしいのですが、ゴメンナサイ、ほとんど回答できません。
ジェネリックは奥が深いし、医師が苦手とする分野だと思います。ここを極めれば医師に提案するチャンスかも。
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