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【超便利】小児の粉薬が飲みやすくなる飲食物の一覧表

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

どうも、小児科の門前薬局で働いている新人薬剤師です。

小児の粉薬と飲食物の飲み合わせについて勉強してみます。粉薬の味はやたら聞かれるんだけど、全部味見してるわけではないの、ぶっちゃけ、わからん。

ぼくの必殺文句は「甘くコーティングされてるから、サッと飲めば甘いですよー」

だいたいこれでいけるけど、いくらなんでも、このままじゃダメよね。

ということで一念発起して味の一覧表でも作ってみようかと思ったんだけど、調べてみたら見やすい表がインターネットにはたくさんあるから、あえて作らんでも借りればいいやって思ってしまったわけ。

だから、オススメの一覧表があるサイトを紹介します。

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小児の粉薬と飲食物の相性一覧表リンク

おすすめ順で紹介していくよー!!

さきにいっとくけど「日経DI」と「飯塚病院」をDLすればOKです。

日経DI

日経DI粉薬の飲み合わせ一覧表

散剤と服用補助食品の飲み合わせ(味)一覧表:DI Online

薬剤師はみんな大好き「日経DI」のサイト内で公開されています。閲覧には「日経DI」のサイトに登録が必要。

甘い物だけでなく、塩辛いものも選択肢に入ってるのがポイント。

PDF3枚でスッキリとまとまっているので印刷してそのまま掲示物として活用できる。

A4用紙に印刷して、そのまんまカンペとして調剤室のどこかにでも貼っとくといい。小児科門前だった待合室に掲示して待ち時間に自由に見てもらうのもいい。

比較している「食品」の種類と医薬品が豊富なのがオススメなんだけど、ただ残念なことに情報がちと古い。

記事掲載が「2010/2/8」なので、すでに8年以上前の資料になります。8年のあいだに新しい医薬品も登場しているし、世の中の情勢は先発から後発へとシフトしています。それらの情報は追加してあげる必要があります。

具体的に商品を上げると「オラペネム」「オゼックス」の記載がない。

飯塚病院:薬剤部

散剤と飲食物の飲み合わせ

飯塚病院|くすりの豆知識|薬剤部

PDF4枚でまとめてくれています。これもA4で印刷してそのまま掲示物として使えます。

飲食物との相性だけでなく、子供に飲ませやすくするコツも書いてあります。

色々な工夫をする前に、単に「とにかくほめる」、「○○になれるよ(○○は子供がなりたがっているもの。例えば、今流行りのアナと雪の女王、仮面ライダードライブなど)」と言葉をかける、など心理作戦も効果がある場合もあります。

「ほめる」の大事!!

一覧表の最終更新が「2016.7」となってるので、情報が新しいがいいです。「日経DI」に記載がなかった「オラペネム」「オゼックス」も網羅されている。

北信総合病院:薬剤部

地域薬剤師の皆さまへ|薬剤部|部門一覧 | 病院について | JA長野厚生連 北信総合病院

「2018.2」に更新されているので情報が新しい。

「○・△・×」みたいな記載ではなく、頭文字で省略されているのでちょっと見づらいのがデメリット。

東京都立小児総合医療センター:薬剤科

散剤飲みやすくなる

薬剤科|診療科のご紹介|東京都立小児総合医療センター|子どもの病気全般

PDF2枚です。見やすいけど品目が少ない。作成は「2015.5」です。

サイトを覗いてみると食品との相性の他にも、

  • No.2「粉薬の飲ませ方」(PDF)
  • No.3「水薬の飲ませ方」(PDF)
  • No.4「坐薬の使い方」(PDF)
  • No.5「目薬の使い方」(PDF)

こういったものも準備されているので勉強になります。

食品との一覧表の参考資料をみてみると「メディカルオンライン」とかいてあります。つまり、最初に紹介した「一覧表」がベースになってるんです。

あえて品目数がすくない、これを見るよりは本家本元を使ったほうがいいですね。

小児の粉薬を飲ませるワンポイントアドバイス

小児の投薬で意識している豆知識をいくつかまとめてみる。

ハチミツは万能だけど1歳未満は使用不可

1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるので絶対あたえたらダメ。

このことから服薬アドバイスするときに「ハチミツ」を選択肢から除外する薬剤師は多いんだけど、表で確認してもらうと「ハチミツ」はかなり万能。

1歳すぎたら積極的にとりいれてもいいとおもう。寝る前のスプーン1杯のハチミツは寝ているときの咳を楽にしてくれるともいわれています。

ハチミツは、メジコンくらい効果あるらしいよ。

あと「練乳」もかなり万能なんでオススメ。

ダメなときはダメだから一旦時間をおこう

一度、泣き始めてイヤイヤがはじまったら、一旦離脱した方がいい。

ペーストにして「ほっぺ」に塗りつけるとかあるけど、嫌がってるところに無理やり口に入れたところで、全部、吐き出します。

口に入れることが目的ではなく、飲み込んでもらうことが目的なんで。

意固地になって飲ませようとしても、吐き出されたら、薬はムダになるし、服は汚れるしで、親もストレスがたまるだけ。

泣き叫んでるときは飲ませるの止めときましょう。

薬であることを隠そう

薬を準備しているところを見られないようにしようにして、薬と認識されずに飲ませるのも作戦です。

「薬のまなきゃダメ」ってプレッシャーが子供にはストレスになります。

いまどきのおくすりは、ほとんど「おいしい」。「おくすり」という言葉はつかわないようにして、いっそご褒美もしくはデザートとしてあげてみるのもいい。

「ムコダイン・ムコソルバン・アスベリン」はヨーグルトと相性がいいから、朝食のヨーグルトの上にでものせといて、黙って朝食としてたべてもらおう。

飲みやすい薬・飲みにくい薬

手こずる薬ってだいたい決まってるんだよね。

ほぼ抗生物質がネックになってくるので抗生剤についてまとめてみる。

  • マクロライド系抗生物質は苦い → 酸っぱいもので苦味UP
  • ピボキシル基があるセフェムは苦い
  • ペニシリン系はわりと美味しい
  • オゼックスは美味しい
  • オラペネムは美味しい
  • ミノマイシンは苦い

飲みにくい薬の代表が「メイアクト」「フロモックス」「クラリス」「ジスロマック」です。

メイアクト(セフジトレンピボキシル)、フロモックス(セフカペンピボキシル)は、一般名称をみるとわかるけど、どちらもピボキシル基があるセフェムです。

ピボキシル基がついてないセフジニルやセファロスポリンとかは苦くないのよ。豆知識として覚えといおくといい。

ちなみに、マクロライドが苦いのは有名な話ですよね。とくに酸味があるものと混ぜるのがNGなんで、ヨーグルトやヤクルトはダメ。

やっぱ「ハチミツ」最強だとおもう。

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