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分包機を効率よく活用するプチテクニック

分包機
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こんにちは新人薬剤師のヤクタマです。

今回は、分包するときにボクがよく使ってるプチテクニック(機能)の紹介です。

分包機といえば湯山と高園の二大メーカですよね。うちは湯山の分包機にお世話になってるけど、できることはどっちも同じようなもんだと思います。

個人的にはユヤマの方がすきです。

いくつかテクニックを紹介するけどバージョンによってはできないものもあるのでご了承下さいな。

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スタート地点が違う日付印字を一度に作成する

日付の印字めんどいよね。とくにスタートの日付が違う場合がとても厄介。

たとえば、毎食後の一包化をするとします。

10月1日の「」から5日間の服用をスタートするとしたら、印字は次のようになります。

印字例

:10/1~10/5
:10/2~10/6
:10/2~10/6

印字をわけるためだけにそれぞれ別々に作成するのは大変だよね。

こういうときは、分包するスタート地点を変更します。

何も設定しなければ「」に分包マスにセットしていきますが、スタート地点を設定することで「」の順番に変更することができます。

こうすることで日付も「」からスタートされるので、印字をわけるために別々に作成しなくても1度に作成することができます。

もちろん分包マスにも「」とセットします。

スタート地点の変更なんて何につかうんだ?とおもっていましたが、日付をつけるときにとっても便利な機能なんです。

「朝」「昼」「夕」に分解して作るよりもずっとシンプルだし、1回でつなげて作ったほうが分包紙とインクリボンの節約にもなります。

スタート地点がいつもと違うから、ちょっとだけ作成が複雑になります。そういうときは「縦割り」設定を活用するとシンプルになります。

「縦割り」設定については次に説明していきます。

  • スタート地点を変更できる
  • 日付のスタート地点も変更される

日数が長い一包化を「縦割り」する

縦割りお次は「縦割り」設定の紹介です。

日数が長かったり、日数がハンパだったりすると一包化のマスの計算が少しだけ複雑になります。

そうするとちょっとだけ作りづらい。複雑になるのを避けるために「朝」「昼」「夕」に分解して作成する人もいますが、そういうときに便利な機能があります。

それが「縦割り」設定です。

たとえば、35日(毎食後)を45マスの分包機で作成するとします。

通常だと「昼」が1回目~2回目にまたぎ、「夕」は2回目から3回目にまたいでしまいます。

それを縦割りに設定するだけで35日分ずつで区切ってくれます。バラバラに「朝」「昼」「夕」で作成したのと同じことになります。

▼画像で確認して。

縦割り

バラバラに「朝」「昼」「夕」をいれてもいいんだけど、「毎食後」という一度の入力でできるというメリットがあります。

次回、履歴から呼び出すときも「毎食後」を1つ呼び出すだけで作成することができる。

「朝」「昼」「夕」の3パターンで作成すると、どれを呼び出していいのかわからなくなってしまうし、3回も呼び出さないといけない手間が発生します。1回だけならいいけど、次回のことを考えると用法はまとめた方がいい。

また分解して作成すると空包が多くなってしまうのでムダなコストも発生します。「毎食後」を縦割りした方が分包紙とインクリボンの節約になります。

長い一包化を分けて作りたいなら「縦割り」しよう

同じ感じで「日数割」の設定もできるけど、必要ないよね。

過去の作成履歴を効率的に呼び出す

過去処方の呼び出し設定の見直しを提案します。

ヤクタマ
ヤクタマ
古い分包機はできないから読み飛ばしてね。

一包化は、患者ごとに印字設定があるから過去の作成履歴を呼び出して作成した方がミスが減ります。

患者ごとに分包機にメモをいれとくのもいいでしょう。

さて、この履歴の呼び出し機能についてですが、初期設定のままだと呼び出すのがめんどくさいのですが、なんと設定で呼び出し方法を変更することができました。

簡易的に呼び出せる設定は2パターンあります。

  • IDを入力すると自動で呼び出される
  • 患者名(カナ)を入力すると自動で呼び出される

なんでも、かんでも履歴が呼び出されるとウザいから、初期設定では呼び出さない設定になっています。

とくに患者IDいれて過去処方がでるとウザいね。

ボクのオススメは患者名(カナ)を入力すると作成履歴が呼び出される設定です。患者名称(カナ)を入力すると過去に分包した履歴がポーンとでてきます。

ID入力患者名(カナ)入力で、呼び出しできるものが違うのでシーンによって使い分けることができます。

うちの場合だと、

  • 散剤の作成はID入力
  • 一包化の作成はカナ入力

こんな感じで使い分けています。

ちなみに、一包化を効率よくプチプチするテクニックは別記事でまとめています。

錠剤の持ち方
一包化の調剤を効率よく作成する方法一包化調剤のコツやテクニックを紹介...
活用(おまけ)

カナ呼び出しを活用することで定形処方にも対応できます。たとえば予製の分包でいつも同じものを作るなら登録してもいいかもしれない。

たとえばウプレチド半錠の予製を作るとします。

患者名(カナ)を「ウピ」とかにすれば「ウプ」って入力するだけでウプレチドの予製の印字設定がポーンとでてきます。

IDで登録するよりもカナの方が記憶しやすいメリットがあります。

辞書登録して入力を簡易化する(タブレット版)

ぼく入力辞書の活用大好きなんです。

薬歴なんか辞書まみれですよ。ゴミ薬歴でよければ1枚20秒くらいで書けます。うちのクソ薬歴は開くのに10秒かかるから実質10秒でかける。

さて、この辞書入力を分包機に活用できないのかとおもって、考えてみました。

ユヤマの新しいタイプの分包機ってタブレットなんだよね。高園はまだパソコンだったかな?

タブレットのカナ入力がマジでストレス。

もし薬品名とかを手打ちしてるのであれば、薬品名を全部辞書登録して頭文字2文字で入力できるようにすると超楽になります。

カルポシステインは「カル」だけ入力して変換すると入力できるようになる。

ユヤマの分包機はwindowsのタブレット使ってるから辞書登録はwindows10の登録方法をググれば簡単にでてきます。

ただ、キーボードがでてこないんだよね。キーボードの表示方法もついでにググってみてください。

辞書機能を活用して薬歴をクソ高速化する方法を別の記事で紹介しています。

電子薬歴の効率化
【業務効率化】薬歴を速く書くための超絶テクニック集薬剤師の仕事のなかでもとりわけ多くの時間を費やす薬歴を効率化して、薬局業務の円滑化をはかります...

文字の選択・削除を効率的に(タブレット版)

タブレット使ってると入力した文字の選択・削除が超めんどくさい。

文字をタップしてもおもったところにカーソルが合わない。文字を削除するにしてもバックスペース連打しないといけないから超めんどくさい。

このような文字入力のイライラを解消する超絶テクニックが「文字ダブルタップ」です。

ためしに入力した文字をダブルタップ(2回タッチ)してみてくださいな。文字が全選択された状態になるはずです。

全選択されていれば1回バックスペースをおせば文字を全部削除することができます。むしろ削除しなくても新たに文字を打てば上書きされて新たな入力をすることができます。

これでもうバックスペース連打とはさようならですね。

散剤のマキ直し対策

散剤をスタートしたあとに「あっ、印字まちがった」とか「あっ、日数まちがった」って気づくことありませんか?

そういうときに、ただただ落ちていく粉薬を見守るのではなく、中止して印字を訂正しましょう。

まだ散剤が「円盤」や「フィーダー」に残っているうちは取り返しが付きます。

回収すると「まきなおし」が大変だから、なるべく訂正で対処します。落ちてさえいなければ必ず訂正できます。

その方法は、分包機によってまちまちだから、ヒマなときに研究してマニュアルつくっておきましょう。

人間だもの誰だって間違いはあります。

間違いに気づいたときにいかに対処していくかがとっても大切。

散剤の場合は間違えるとタイムロスが大きいし、ムダにテンパる方もいるので、マニュアル化をおすすめします。

散剤の調剤に失敗したときのリカバリー方法散剤をスマートに調剤する方法と失敗したときにスムーズにバラして取り出す方法を紹介...

おまけ:分包紙を節約する方法

分包紙って実はクソお高いの知ってた?

インク+分包紙で、1包(80mm)で約3円します。90包分包したら270円とかヤバたんでしょ。

使用頻度にもよるけど月に数万かかる薬局もザラでしょうね。薬剤師は調剤するときにコストも意識してやらんとダメ。

分包紙を節約する方法
  • 空包を減らす
  • 1回の分包紙を短くする
  • なるべく、つなげる

こんなもんかな。

設定でできるものは、設定しちゃおうね。

空包を減らす

減らせるなら減らそうね。

たぶん2包が最低だと思うけど。盲点になるのが空包の長さです。

短くできるなら短くしちゃおうね。

1回の分包紙を短くする

分包紙の長さいくつにしてる?

60mm~80mmが一般的だとおもいますが、ぶっちゃけ60mmで十分。

よほど大量でもないかぎり、散剤・一包化どちらも困ることはほとんどありません。

そりゃ1包30錠とか1包10gとか言われたら無理だけど、そんなんほとんどないから、別で対処すればいいでしょ。

もし分包コストが16000円/月(80mm)なら12000円/月(60mm)になります。

年間にすると4万8000円の節約になります。

80mmで分包紙てる薬局はリッチだね。

なるべく、つなげる

これすごく大事です。

薬剤師が意識することで一人ひとりができるコストカットですね。まずは1包の値段をつたえて、意識してもらうことが大切。

一包化作るときは上記で紹介したテクニック「縦割り」「日付スタート地点変更」なんかを駆使してなるべくつなげましょう。

ちなみにね、

散剤については、

Aスタートしている最中に、Bスタート予約しておくと、空包がでないからコストカットになります。

なるべく予約 → 予約でつなげていくようにしましょう。

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