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調剤薬局にクレジットカードを導入するまでに検討したこと

クレジットカード
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どうも、調剤薬局一筋のヤクタマです。

今回はクレジットカード導入にいたるまでの考察と結果をまとめます。

いよいよ、うちの薬局もクレジットカードが導入されちゃいます。いままで先延ばしにしてきたけどクレジットカード導入は時代の流れだから避けられません。

導入にあたっていろいろと調べたからせっかくなので「調剤薬局でクレジットカードを検討している薬局」に参考にしてもらえればと思います。

ちなみに導入したのはリクルートが提供する「Airペイ(エアペイ)」です。

エアペイの詳細はコチラ▼

公式カード決済AirPAY

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まとめ

さきに結論からいきます。

とりあえずここだけ読んでもらえればわかるようにしておきます。

クレジットカードの導入は実質無料でできて、しかも月額固定費ゼロで、振込手数料も無料です。

お金がかかるのは決済手数料だけ。決済手数料というのはクレジットで決済した金額の3~4%ほど手数料で持っていかれます。使わなければお金かかりません。

ちなみに調剤薬局はこの決済手数料のデメリットが他業種よりもずっとすくない。というのも、患者さんに請求する金額は売上に対して1割~3割だけなので、残りの7~9割は支払基金に請求します。

患者の自己負担分にしかクレジットカードの決済手数料がかからないため 売上に対して0.3~1.2%の決済手数料で導入することができる ことになります。

しかも、いまあるレジやレセコンと連動させる必要がないから、従来のレジはそのまま使うことができます。

従来の現金レジの横に、端末をおいておくだけで、お手軽にクレジット決済が導入できます。

個人の薬局がクレカを導入する理由は、大手ドラッグストアに処方箋が流れていかないようにするための「抑止力」

ホンネを言うと、決済手数料を支払わないといけないから導入したくない。それでもドラッグストアに顧客をとられるロスに比べたら手数料なんて微々たるものです。

今回、導入したのはリクルート社が運用している「カード決済AirPAY」というサービスです。こちらは「クレジット決済」だけでなく「suica」や「pasmo」といった「交通系ICカード」や「iD決済」「Apple Pay」「QUICPay」などにも対応しています。

ただ、いろいろな決済方法に対応しているからと言って、それがメリットになるわけではありません。逆に絞って使っていったほうがいいと思います。

ぼく個人の見解ではライバルに処方箋が流出しないようにするための「抑止力」として導入であればクレジット決済だけで十分です。

ドラッグストアに流出しやすいのがクレジットカード至上主義の人です。この人たちがクレカを使う理由はズバリ「ポイント」が貯まるからです。「Suica」や「PASMO」は使ってもポイントはたまりません。

「suica支払い」や「pasmo支払い」を希望する人は、小銭だすのがめんどくさいから使うけど対応していなければ現金をつかいます。つまり「suica支払い」と「現金支払い」の価値はほぼ同じなんです。使えないからとそれが薬局を変更する原動力にはなりません。

ただクレジットカードは違います。

ポイントを集めてる人は、それが楽しみでやっているので、数ポイントだけでもそれが薬局を変更する原動力になるんです。

たとえ移動する手間が発生しても「ポイントが貯まること」を原動力にして薬局を変更します。

「iD決済」「Apple Pay」「QUICPay」などのその他の決済については、これらは医療業界においてはまだまだマイナーなため、患者から使えるであろうという期待値がそれほど高くない。

あえて表示しなければ使いたいと思わないでしょう。ポイントが欲しい人はクレカだけ表示しておけばそのニーズには十分応えられます。

決済方法が多いことは患者さんにとってはいいことなんだろうけど、ただそれだけを理由に導入するべきではないってこと。

公式カード決済AirPAY

薬局にクレジットカードはいるか?

ちょっと前まで医療機関は「現金決済」があたりまえだったけど、最近は、大きな病院ほとんどクレジットカードが使えます。

「病院が使えるのに、薬局が使えないのはなんで?」ってなるから大きな病院の周辺薬局もまたほとんどクレジットカードが使えます。

ドラッグストアも使えますよね。場所によってはTポイントもついちゃいます。

そんなこんなで薬局もクレジット使えるってことは広く認知されています。クレジットが使えないとそれだけで他に行ってしまう患者さんがいます。

もし個人薬局でクレジットカードを導入して大々的にPRしたとしても、それで患者が増えることはないでしょう。ただ、いままで通ってくれていた人が他へ流出してしまうリスクは減らすことはできます。

どこに流出するかというとドラッグストアが妥当でしょう。

つまり、クレジットカードの導入は処方箋の流出の抑止力になります。

僕がそうなんだけどクレジットカード至上主義の人は、いかなるときも現金使いたくないんです。それは金額の大小なんて関係なく、常にクレカで支払いたいんです。

クレカにはいろんなメリットがあるけど一番はやっぱりポイントたまること。ポイント収集が趣味みたいな人いるから薬局のサービスなんて関係ない、選ぶ理由はポイントが付くかつかないか、ただそれだけです。

まずクレカ導入を検討する上でちゃんと患者側のニーズも知っておきましょう。

いくら懇切丁寧に接客したところで、クレカ至上主義の人はクレカが使えなければ他にいってしまいます。

個人薬局の一番のライバルはドラッグストアだとおもっています。駐車場広くて、さらに処方箋の待ち時間を買い物で時間つぶせて、ポイントも貯まるとか最強でしょ。

わざわざライバルに弱みを見せる必要ある?

流出理由がわかっているなら、それに対処しないのは怠慢だよね。

クレカ導入のデメリット

クレカのデメリットといえば決済手数料です。

でも、この決済手数料は薬局なら他業種よりもずっとデメリットがすくない。

というのも、患者の支払い負担額がそもそも売上に対して1割~3割しかありません。残りの7~9割は支払基金に保険請求します。

つまり売上に対してみれば0.3~1.2%の決済手数料で導入することができるのです。

薄利多売の小売業だったら大変ですよ。売上の3~4%もってかれるんだからたまったもんじゃない。それがたったの0.3~1.2%なら文句言えないよね。

あとデメリットというと医療機関固有の問題で、返金を前提とする決済です。

つまり、

保険証を忘れてしまったから自費でお願いします。でも自費は高いからクレジットカードでお願いします。

保険証忘れの場合はおそらく後日返金になるでしょう。そのときは、決済が取り消せたら取り消すけど、すでに口座から引き落とされている場合は取り消すことができません。

この場合は現金で返金するほかありません。すると決済手数料分は店舗が損してしまいますね。

まぁ、レアなケースだとおもって諦めるしかないわな。

Airペイを導入した理由

数あるクレジットカード会社のなかで「Airペイ」を選んだ理由は、その知名度の高さですね。

雰囲気をつかむなら動画見てもらったほうが早いです。

業界最大手(求人業界)のリクルートが運営している安心感と、そのサポートの手厚さです。導入前には店舗スタッフ向けに説明会もしてくれました。

導入コストはiPadを自前で準備すれば他はなにもかかりません。ランニングコストもゼロです。

もし使わなかったら月々かかるお金は0円です。決済したときだけ、決済額に応じた手数料がかかるだけなので、気軽に契約できる。

ちなみに、決済手数料も業界最安水準です。クレジットカード会社と契約すると決済手数料の料率が業種や会社規模によって変わってくるのですがエアペイなら一律の明朗会計。

つまり、めんどくさい価格交渉とかしないで、済むということです。

▼決済手数料

端末も小さくてスッキリです。電話線をつなげなくていいので、店舗内で持ち運びができます。

患者さんが待ってるところまで持っていて待合室の椅子で決済することだってできます。

クレジットカードだけではなく交通系ICカード(suicaやpasmo)もこれ1台で一緒に導入できます。

これといってデメリットがないのがいいですね。

薬局でエアペイを導入して不便だったこと

さて、ここからは実際に店舗で使ってみての使用感です。たぶん一番気になるところだと思います。

クレカのデメリットといえば決済手数料ですが、これに関してはそんなにダメージはない。まだまだ現金支払いが優勢なので、キャッシュレス決済は1/30くらいしかない。

1日200枚規模の薬局で、7人キャッシュレスだとします。1人3000円の会計で使用したとしても、手数料は1日700円です。

1日200枚も処方箋が来て、計量混合1回分にもみたないような手数料なんて誤差でしょ。

出費は思った以上に少ない。エアペイの不便なところはカテゴリーわけができないことです。

決済方法は超シンプルで、

金額 → 決済

これだけです。シンプルであるがゆえに、これ以外なにもできません。

通常の薬局の会計だと「保険」「自費」「OTC」などの種別で打ち分けを行いますが、それができません。もし過去の決済をさかのぼってみたときに種別がわかんないのはちょっと不便ですね。

エアペイの詳細はコチラ▼

調剤薬局にペイペイを導入してもいいのか?

クレカはOKなのはわかったけど、ペイペイはどうなのよ?めちゃくちゃ還元してるから1%還元どころじゃないですよね。

ということで調べたら「pay pay」は保険調剤分にも使用できるようです。

参照スマホ決済の「PayPay」調剤会計も利用可

保険調剤で可能なら、病院の診療報酬も利用可能でしょうね。もちろん導入するかどうかは病院しだいですが、現金主流の病院会計であえて手数料がかかる決済方法は導入しないのではないでしょうか。

診療所やクリニックはクレジットカードさえほとんど使えないですからね。

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