こんにちはヤクタマです。
今回は「調剤報酬」や「医療保険制度」を学ぶためのオススメの書籍を紹介していきます。
医療制度への理解は、薬剤師にとってめちゃくちゃ大事です。
患者さんにも、事務さんも聞かれるから新人薬剤師のうちにしっかり覚えておいた方がいいです。
事務さんに頼られたときに返答できないの恥ずかしいからね。
将来、管理者になるなら薬局に関連する事はなんでも答えられるようにしておく必要がある。
そのためにも絶対に読まないといけない本紹介するよ。今回の内容は、調剤薬局事務にも参考になる内容になってます。
調剤報酬の算定ルールを学ぶための書籍
調剤報酬ルールっていうのは「一包化加算」「計量混合加算」「調剤料」とか、この辺のお話です。
調剤薬局の薬剤師なら100%マスターしておかないといけないカテゴリーだけど、学校ではあんまり詳しく教えてくれません。
だって、必ずしも調剤薬局に就職するわけじゃないからね。
保険調剤の教科書があるから、ぜひ、それは熟読してマスターしておきたい。
保険調剤Q&A 平成30年版 (調剤報酬点数のポイント)
「保険調剤Q&A」は保険薬局で働く薬剤師なら絶対に読んでください。これ読んでいない薬剤師とかありえないです。
ぼくは調剤報酬改定があるたびに新しいのを購入しています。
「保険調剤Q&A」には保険調剤のルールがわかりやすくまとめられています。
これさえ読んでおけば「自家製剤加算」「一包化加算」「計量混合加算」など加算を「とれるの?」か「とれないのか?」をマスターすることができる。
基本的なルール から 過去に疑義解釈がでた微妙なルール までしっかりと解説してくれます。
たとえば、
- 分包品を使用した場合は計量混合加算をとれないのか?
- 時間内に処方箋を持ってきたけど、処方箋薬を時間外にとりにきた場合の時間外加算は?
- 薬剤服用歴管理指導料は全ての項目に関する記載がないと算定できないのか?
- 乳幼児服薬指導加算はお薬手帳を忘れてもシールに記載すれば算定できるのか?
- 点眼・点耳・点鼻液が点耳と点鼻で2剤処方されたとき調剤料は複数とれるのか?
などなど。合計で200個以上のQ&Aが収載されています。
この書籍は「日本薬剤師会 編集」なんで、算定のルールで「その根拠はなに?」ってなったときには是非この書籍を手にとって調べてみるといい。
なにせ、これが日本薬剤師会の公式見解ですから。
基本的なルールは他の書籍でも学べるけどマニアックなQ&Aは、この書籍でしか学べません。
まさに唯一無二の書籍。
「保険調剤Q&A」は調剤報酬改定があるたびに発刊されるため2年に1回更新されます。
手元にはなるべく最新のものをおくようにしましょう。
保険薬局Q&A 平成30年版 (薬局・薬剤師業務のポイント)
「保険薬局 Q&A」は、上記で紹介した「保険調剤 Q&A」の姉妹書籍です。
パッとみタイトルが似すぎて違いがわからない。
- 保険調剤 Q&A:点数表に関する解説書
- 保険薬局 Q&A:保険薬局の運営に関する解説書
超重要なのは「保険調剤」の方なんだけど、新人薬剤師は「保険薬局」も読んでおこうね。
調剤薬局が遵守しなければいけないルール(法規)を学ぶことができます。
新しい取り組みをしようと思ったときに、それが法令に遵守しているのか知っておく必要があります。
「保険薬局 Q&A」は保険薬局の運営で注意しなければいけないことが100個以上のQ&Aでまとめられています。
たとえば「保険薬局とはなにか?」「保険薬剤師とはなにか?」「必要な掲示物はなにか?」「保険制度とはなにか?」「麻薬の取り扱い方は?」などなど。
マニアックなものだと、
- 薬局はコーヒーを無料で提供してもいいのか?
- 無償でティッシュなどのサービス品を提供してもいいのか?
- FAXできた麻薬処方箋を患者が取りに来なかったら?
- 処方箋の裏にメモ書きしていいの?
- 処方箋の「記名押印」と「署名」の違いは?
- 処方箋はA5でないといけないのか?
このような感じで100以上のQ&Aが例示されています。
2年に1回あたらしいのがでるけど、これは毎回購入する必要はない。ぼくは毎回新しいの買ってるけど、内容ほとんど変わらないから1回おきくらいでいいかな。
在宅医療Q&A 令和元年版(服薬支援と多職種協働・連携のポイント)
在宅医療をはじめたいとおもっても、何から手を付けていいかわからない。
そんな迷える在宅薬剤師の心強い味方が「在宅医療Q&A」です。
おわかりだと思うけど、上記で紹介している書籍の姉妹書籍です。
つまるところ、このシリーズはとりあえず全部おさえておきましょう。これが日本薬剤師会の公式見解ですから。
在宅医療は「介護保険」まざってくるから、普段の保険調剤とは医療制度がちがい超複雑です。
在宅の算定ルール苦手な薬剤師多いから、まずこれで学ぶといい。
在宅のスタートアップについては別の記事でまとめています。
調剤報酬点数表の解釈 (平成30年4月版)
ここまでやる必要は1mmもないと思うんだけど、調剤報酬点数表について一番詳しくかいてある書籍です。
ぶっちゃけ保険調剤のすべてがこの1冊に網羅されています。ページ数は圧巻の1072ページです。
読みたいのはやまやまなんだけど、流石にこれは無理だわw
厚生労働省がだいしている通知をほぼ原文で大量にファイリングしてくれています。原文読み慣れていないとまず読めない。
もし調剤報酬マスターになりたかったら挑戦してみてください。ただ1回マスターしても2年に1回かわってしまうので、ほどほどにした方がいいです。
これにかかりきりになるよりは、薬の勉強したほうがずっと有意義。
新人薬剤師の勉強書籍は別の記事で紹介しているのでよかったら読んでください。
「医療保障制度」と「公費」を超わかりやすく解説してくれる書籍
マジで医療制度は複雑すぎっしょ。
経験しながら学べばいいやと思っていたのですが、今思うとこの考えはダメ。
経験する前に知識として持っておいた方が、経験したときに得られる経験値が格段に増えます。
範囲が広過ぎて、短い新人期間中になんでも経験できると思わないほうがいい。むしろ独り立ちしたあとに難解な公費がふらっとやってきます。
頼れる事務さんがいる薬局ならいいけど、ぶっちゃけ頼られる事務さんの方が圧倒的に多い現状で「医療制度」「公費」は自分でちゃんと学んばないとダメ。
勉強しとかないといざというときにテンパります。
とりあえず現場で、最低限きたものを処理できるだけの知識を身につけておきましょう。
この最低限の知識をみにつけるためにちょうどいい書籍が「医療現場で役に立つ 公費説明のポイント」です。
医療事務の現場で役に立つ 公費説明のポイント
めちゃくちゃわかり易いし、安いからマジでオススメです。
現場では、先輩が来た処方箋を機械的に処理する方法を教えてくれます。その公費について処理はできるようになるけど詳しいことは教えてくれません。
教える立場から言わせると「薬歴たまってるし、そんな余裕はない。自分で調べてろ。」なんですよね。
そんな突き放すのもあれだから、とりあえず「医療現場で役に立つ 公費説明のポイント」を読めとアドバイスする。
イラストが豊富で理解しやすく、すぐ読み終えることができるからあまり時間を必要としない。
書籍タイトルに「公費説明のポイント」とあるけど、公費を語る上で医療保障制度は欠かせないので医療制度全般についても学ぶことができます。
この一冊で「医療保険制度~公費」まで学ぶことができる。
ゼロからわかる公費ガイド
似たような感じなんだけど、もう1冊紹介しておきます。
「ユーキャンの医療事務お仕事マニュアル ゼロからわかる公費ガイド」
こちらも0から教えてくれる初心者向けの書籍です。ターゲットが医療事務だから病院向けのものになります。
医療事務の資格で有名な「ユーキャン」が作成しているだけあって、とってもわかりやすい。
薬局とは関係ない「公費の申請方法」についても書かれているから、より公費のバックグラウンドに触れることができる。
薬局には「できあがった医療証」をもってくるから、どういう人を対象に交付されているのかいまいちピンとこない。申請段階から理解していけばそれが見えてきます。
より詳しく「公費」を学びたいなら人のための書籍
上記で紹介した「医療現場で役に立つ 公費説明のポイント」では物足りず、もっと勉強したいという方むけの書籍も紹介しておきます。
それが公費医療のすべてが書いてある「公費負担医療の実際知識」です。ボリュームがあるので、その分お値段もします。
毎年新しいものが発売さるから公費の最新事情が知りたければ、この本がオススメです。
公費医療は受け付けてから調べてもおそいので事前に知っている必要があります。
この本はマニアックなとこまで解説してくれてるから全部読めば公費マスター。
どちらかというと病院の人が読むべき書籍ですが、困ったときに調べる用として薬局に1冊おいといておくと便利ですね。
ちょっとお値段があするので薬局長にお願いしてみよう。
レセプトの極意がわかる書籍
医療機関は日々、返戻・返金・突合点検に怯えながら仕事をしています。
実際、薬局の疑義照会の大半は保険的にアレだから大丈夫?ってのが多いですよね。
保険診療というルールにのっとって仕事をしているのでルールから逸脱したら、請求したお金を返さないといけない。もしくは請求してもお金がもらえません。
こないだザイティガの90日処方が切られました。処方元は一撃で130万円の損失です。
こうならないようにするために必要なのが「審査対策」です。
保険審査のルールが詳しく分かる本が「保険審査Q&A 医療機関が知らなかった50の常識」です。
保険審査の実際を知らずに審査対策をすることはできません。この本には、保険審査に関するあらゆる知識とノウハウが凝縮されています。
病院って「薬局に、これって保険的に大丈夫ですか?」ってきいてきますよね。
知らんがな、と思いながら「念の為、コメント残しておけば大丈夫です」とか言っちゃいます。
もっと根拠を持って正確に答えられるように薬局の人も「審査対策」を勉強しといたほうがいいです。
そうすれば疑義照会の精度もあがるし、疑義照会の根拠にもなります。
- 審査業務の流れ
- 最近の審査の傾向
- 審査の基準と減点事例
- 審査委員会の審査の実態
- レセプト作成上の注意
- 査定・減点の減らし方
- レセプト電算処理システム
- 再審査請求のノウハウ
- 不当減点への対処法
- 面接懇談の方法
- 保険者の再審査請求の実際
この本はわかりやすいからオススメ。
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