どうも新人薬剤師のヤクタマです。
今回は、インタビューフォームの検索方法についてです。
薬剤師の仕事にかかせないものとして「医薬品添付文書」がありますね。さらに、その内容をより深く掘り下げるためのツールとして「インタビューフォーム」があります。
医薬品添付文書は簡単に呼び出せるけど、インタビューフォームは探すのって大変じゃないですか?
今回は、検索方法を紹介します。
インタビューフォームの検索方法
実は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品添付文書検索から検索できます。
さすがに、このサイト知らない薬剤師はいないよね?
もし、いたらその薬剤師はモグリで間違いないでしょう。
検索方法はスゴく簡単。
普通に、医薬品を検索して、各医薬品ページの左下にインタビューフォームのダウンロードリンクがあるのでクリックするだけです。
「インタビューフォーム」が作成されていないものや掲載されていないものがあるので、その場合は、この跡紹介する検索方法Part2で探します。
昔ながらの薬剤はインタビューフォームがないものが多いようです。
公開中のインタビューフォームは「10477件(2019.1.4)現在」あるので、かなりの確率でヒットします。
ご参考までに▼
インタビューフォームの検索方法part2
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)にないと探すの大変なんだよねー。
製薬会社のサイトにいってみて、薬品名から探してみるか、もしくはググります。
「薬品名 + インタビューフォーム」で検索すると出てくる場合があります。
PMDAでみつからずに、それでもどうしてもインタビューフォームを読んでみたいという人は一度ググってみるといいです。
見つかればラッキーです。
インタビューフォーム内の文字検索方法
インタビューフォームって膨大な情報量と文字量があるので、読みたい箇所を探すのは大変です。
そんなときは文字列を検索します。
これ覚えておいて絶対にソンしない魔法のコマンドなので知らない人はメモです。
これだけです。ただし画像をもとに作成されたPDF内では検索できません。
この「Ctrl + F」はホームページのサイト内検索にもつかえるので、ネット上でみている医薬品添付文書でつかえば添付文書内の文字列を検索することができます。
添付文書内で「小児」「高齢者」「副作用」とかで検索することで、必要な情報をスムーズに探すことができます。
インタビューフォームとは
IFは「添付文書等の情報を補完し,薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な,医薬品の品質管理のための情報,処方設計のための情報,調剤のための情報,医薬品の適正使用のための情報,薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として,日病薬が記載要領を策定し,薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料」と位置付けられる.
添付文書の情報で不十分なときに、さらに詳しく調べるためのツールです。
添付文章は記載スペースが限られているので、すべての臨床データを乗せることはできません。インタビューフォームの方が「有効成分の安定性、製剤の安定性、薬物代謝の詳細、非臨床の一般薬理」などが詳しく書いてあります。
一包化の「安定性」をしらべるのに使う
よく使うのがこの薬は一包化してもいいのか?ってときに調べます。
結局、よくわからんから一包化してまうんだけどね。
たとえばベルソムラのインタビューフォームの記載を見てみる。ベルソムラはフニャフニャする取り出しづらいアルミヒートです。
この形状のヒートはだいたいどれも吸湿注意です。なんで一包化していいのか調べると、
ベルソムラ錠のインタビューフォームより
「一包化するな」ってことですよ。
「開発の経緯」や「製品の特徴」が勉強になる
新人薬剤師の勉強に使えるのが「開発の経緯」や「製品の特徴」です。
どのような経緯で販売されたかというのは、販売当初だけ出回る情報なので、その当初前線で活躍していた薬剤師は知ってるけど、世に出たときに当たり前にあった薬たちの違いを新人薬剤師が知るすべは少ない。
そこで「開発の経緯」とか読んでると、なるほどこういう経緯で発売して、多剤と比べてこういう特徴があるというのがわかります。
オススメは「名前の由来」
インタビューフォーム固有の項目として「名前の由来」というのがあります。
ぶっちゃけインタビューフォームでこの「名前の由来」が一番スキ。添付文書にも載せてほしい。
由来を知ればその薬剤に愛着がでて、より覚えやすくなります。
たとえば、オルベスコのお名前由来は、
「All for the very best condition」 :「全ては最良の状態を保つために」から。
まじギャクかと思った。
探すとこういうのたくさんでてくるから、こういうの探しながら、ついでに開発経緯とかよみながらインタビューフォームよんでみると勉強になるし、それなりに楽しめる。
マニアの嗜みです。
高齢者への投薬に悩んだらインタビューフォームを読もう
高齢者って代謝がどうこうで、薬の効き目が強くでることがある。で、どんだけ影響が出るんだろうと思うと常用量でいいのか悩むよね。
ためしに、あの有名な「セレコックス錠」のインタビューフォームを見てみる。
セレコックス錠100mgインタビューフォームより
高齢女性のAUCが非高齢者と比較して女性の場合は220%の高値を示したそうです。
高齢女性で「尿が出ない」とか「むくみやべー」とかいうとNSAIDsとくにセレコックス君はよく登場する。だって220%だもの。
これ添付文章には書いてなくて、インタビューフォームだけなんで、高齢者情報はインタビューフォームが厚いです。
マニアの嗜みですね。
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