こんにちは新人薬剤師のヤクタマです。今回は薬局の情報収集術についてです。
何につかうはアナタ次第!!
「医療機関コード」の調べ方を紹介します。
医療機関コードというのは、保険医療機それぞれに付与される7桁のコードです。医療機関固有のコードなので、この番号がわかれば医療機関名を特定することができます。
薬局でレセプト送るときに必ずこの医療機関コードが必要になります。
これによって保険者は「薬局からの請求」と「医療機関の請求」を紐づけて比較する、突合点検をすることが可能になります。
レセプトを送るうえで絶対に必要な番号なんだけど、手書き処方箋だと書いてないことがあります。医療機関に電話したら教えてくれるんだけど、そこまでしなくてもネットで簡単に調べることができます。
それでは「調べ方」と「活用方法」について紹介していきます。
医療機関コードを調べるのに便利なサイト
こちらはオススメのサイトなので調剤薬局の人は「お気に入り登録」必須ね。
外部リンク:まろん医療機関情報
医療機関名称、管理者の名前、開設者の名前などから「医療機関コード」を調べることができます。
全国網羅されているから医療機関コードのことならこのサイト1つでOKです。
サイトの活用方法
ぼくがよく使う方法も紹介しておきます。
- 医療機関コードを調べる
- 医療機関コードから医療機関名称を調べる
- 医療機関コードから医師の名前を調べる
- 開設者検索で店舗数を調べる
ぶっちゃけて言うとコードを調べることはほとんどない。てか、わからないときは病院に直接電話します。
書いてないのは病院のミスだし、電話で対応してくれるのは医師ではなく受付の人だからやさしく教えてくれる。
ということで下記の2点の方がよくつかう。
- 医療機関コードから医療機関名称を調べる
- 医療機関コードから医師の名前を調べる
医療機関コードから医療機関名称・医師名称を調べる
処方箋の手違いで書いてないことよりも「読み取れない」から調べることの方が多い。
この処方箋を読み取れないという状況がよく起きるのが「FAX処方箋」です。
FAXを事前に送ってくれたら準備して置きますっていうのが流行ってるけど、FAXだとめちゃくちゃ読みづらい処方箋がたくさんくる。
もうFAXは旧石器時代だから画質がきれいな新時代の「処方箋の画像をおくるアプリ」というのもが台頭してきたけど、こいつもまたクセモノ。
処方箋アプリは患者が処方箋をカメラでとって送ってるシステムです。患者が撮るもんだから「手ブレ」がひどくて、これもFAXと負けじ劣らず「読めない」。
けっこうな頻度で読めないのが「医療機関名称」と「医師の名前」です。
かろうじて「医療機関コード」さえ読み取ることができれば、このコードから「医療機関名称」「医師の名前」「電話番号」を検索することができます。
それで活躍するのが「まろん」ですね。医師の名前に関しては、代表医師の名前しかわからない。複数医師登録されてるときはわかんないです。
あの辞めた薬剤師は今何してる?
「まろん」のサイトを見てみると「管理者名」で検索できるでしょ。
つまり管理薬剤師の名前で検索できるということです。
管理薬剤師にプライバシーなし。
もし「薬剤師の友人」や「辞めていった同僚」など気になるやつがいれば名前で検索してみてください。
そしたら「管理薬剤師」になっているかどうかはこのサイトでわかります。
もし「管理薬剤師」になっていたとしたら、なんと、働いている調剤薬局までわかってしまいます。
働いている薬局がわかったら次はどうする?
どの程度の規模の薬局で働いているか知りたくないですか?さらに詳しい情報を探っていきましょう。
より詳しい医療機関情報を手に入れる方法
だんだんと本題から脱線している気がするので、これは「おまけ」です。
薬局の機能情報を調べるためのヒントにでもしてください。
もし気になる薬局の情報を知りたかったら「医療機関情報まろん」では不十分です。「まろん」だと「住所」「管理者名」「開設者名」くらいしかわからない。
もっと詳しく知りたいなら都道府県が公表している「薬局機能情報」を活用するといい。
薬局は「医薬品医療機器等法」によって都道府県に薬局の機能情報を届ける義務があります。また都道府県には、その情報を公表しなければならないとも規定されています。
薬局機能情報提供制度とは?
薬局開設者は、医療を受ける者が薬局の選択を適切に行うために必要な情報として厚生労働省令で定める事項を当該薬局の所在地の都道府県知事に報告しなければならない。
都道府県知事は、厚生労働省令で定めるところにより、第1項及び第2項の規定により報告された事項を公表しなければならない。医薬品医療機器等法 第8条の2より抜粋
患者が公平に薬局を選択できるように支援することを目的としています。
薬局ごとの情報は「まろん」よりもずっと充実しているんだけど、管轄する都道府県ごとにサイトがわかれてるから、県をまたいで検索できないのがめんどいい。
全都道府県のリンク集をがんばって作ったので活用してちょ。
薬局機能情報提供制度の都道府県ごとリンク一覧表
北海道 | 長野県 | 岡山県 |
青森県 | 富山県 | 広島県 |
岩手県 | 石川県 | 山口県 |
宮城県 | 福井県 | 徳島県 |
秋田県 | 岐阜県 | 香川県 |
山形県 | 静岡県 | 愛媛県 |
福島県 | 愛知県 | 高知県 |
茨城県 | 三重県 | 福岡県 |
栃木県 | 滋賀県 | 佐賀県 |
群馬県 | 京都府 | 長崎県 |
埼玉県 | 大阪府 | 熊本県 |
千葉県 | 兵庫県 | 大分県 |
東京都 | 奈良県 | 宮崎県 |
神奈川県 | 和歌山県 | 鹿児島県 |
新潟県 | 鳥取県 | 沖縄県 |
山梨県 | 島根県 |
薬局機能情報の活用方法
結構便利だから具体的な活用方法を紹介していきます。
ライバル薬局の処方箋枚数をしらべる
ライバル薬局の処方箋枚数しりたくね?
なんと処方箋枚数のおおよその目安がわかってしまうんです。というか昨年の実績ね。
都道府県の薬局機能情報の薬局のページにいって、
「実績、結果等に関する事項」 → 「前年に処方箋を応需した延べ患者数」
調剤薬局において「延べ患者数」というと、ほぼほぼ処方箋枚数と一致します。前年の数値だからあくまでも目安にするだけね。
まぁ、長くやってる薬局ならそんなに変動するような数値でもないでしょ。
たとえば、この数字が年間5000とかだと「大丈夫?」ってなる。年間40000とかだと「あー大変だー」ってなるよね。
ライバル薬局のスペックを暴くだけでなく転職のリサーチにもつかえる。
転職先の薬局情報を徹底的に調べる方法
まず転職先の処方箋枚数は調べますよね。
前年度が1年で5000枚とかだったら、どう判断します?
暇だから快適だとか思っちゃいます?
ぼくなら1年5000枚の薬局には入社したくないです。なぜって、絶対赤字でしょ、潰れるでしょ、飛ばされるよね。
少なくとも面接で枚数について突っ込みますよね。
営業時間もチェック
営業時間もチェックポイントですね。
面接で聞くよりも先にチェックできるもんはチェックしといたほうがいい。
営業時間とかくだらない質問しなくてすむし、就業時間を言われたときに、営業時間との違いを指摘することができる。
営業9:00~で、就業が8:30~だとしたら、その30分は給料でるの?って疑問が生まれますよね。
うちの薬局これ「でねーーーの!!」毎日30分搾取されている気分よね。そうならないようにまずは営業時間の事前チェック大事。
姉妹店舗の有無をチェック
開設者の名前(会社名)で「まろん」で検索してみてください。県をまたいで全国検索するときは「まろん」を使います。
これで、複数の店舗を運営しているときは姉妹店舗がわかるはずです。
1店舗のみの経営って怖くね?
薬局が潰れるリスクなんていくらでもあるから1店舗と共倒れ的なとこはイヤよね。
かといって利益が少なそうな小規模店舗を大量に保有しているのも怖い。
薬局は数じゃない、質です。
たとえば年5000枚クラスの薬局を何店舗持っていようが関係ない、というかマイナス評価。
やっぱり20000枚クラスが数店舗ほしいよね。
ということで姉妹店舗のリサーチも欠かせない。
周囲の医療機関情報をチェック
さいごに周囲の医療機関情報も拾っときましょう。
ターゲットとする薬局の住所がわかったら、今度はその住所で周辺の医療機関検索してみる。これは同じサイト内でできる。
働く前に、何かの門前になるのかで将来のステップアップスキルがかわってくるから重要です。
ぼく整形外科の門前キライ、小児科の門前キライ、眼科の門前キライ以上。
転職するときはここまでやりますね。
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