こんにちはヤクタマです。
今回は「医療事務」「調剤薬局事務」のお役立ちテクニックです。
患者氏名の漢字がどうしても入力できないときの最終手段を紹介します。
患者氏名は、カタカナ・ひらがなで入力するって手があるので無理して漢字で入力する必要はありません。
カタカナでもレセプトは問題なく通ります。
がしかし、保険証には漢字で印字されているのに、うちのパソコンでは印字できないのは悔しくないですか?
まして病院は漢字で入力できているのに薬局だけ入力できないとなると、なんか負けた気がします。なおさら悔しいね。
逆に、病院がカタカナだったときに薬局で漢字入力できたときの優越感ヤバい。
まぁ、自己優越感に浸るだけの自己満足であまり意味のあることではないけど、できないよりはできた方がいいよ。
何かのときに役立つかもしれない。
手書き入力パッドの活用
読めない漢字・変換しても呼び出せない漢字はとりあえず手書き入力パッドで書いてみます。
手書き入力パッドは医療事務・調剤薬局事務なら誰もが知っていますね。
読めない漢字を見たままに書き写すだけで変換できる優れものです。
こいつは「Microsoft IME」に初期で入ってます。
鯑(読み方:かずのこ)です。
手書き入力パッドは、便利なんだけど呼び出すのがめんどくさいという欠点ある。
そこで活躍するスペシャル技も紹介しておきましょう。
文字を入力している最中(下線がついている状態)に F5 を押してみてくださいな。とりあえず「あ」って入力して F5 を押したらパッドがパッとでてきます。
ちなみにですが、
手書き入力パッドはMicrosoft IME固有の神機能なのです。
以前は「Google 日本語入力」にもあったんだけどいつの間にかなくなってたんだよね。
ただ以前あった「Google 日本語入力」の手書き入力パッドのスペックは低低ピューだったから、いまは改良中なのかもしれない。
外字エディターで漢字作成
さーここからが本番だぜ。
どうしても入力できない文字、そいつはパソコン内に存在しない文字です。存在しないものはいくら頑張ったって呼び出すことができない。
ならどうすればいいのか?
そう答えはいつだってシンプルなのさ。ない文字は作ればいいんだ。
ウィンドウズには、文字を作るソフト「外字エディター」がはいっています。
「外字エディター」はWindowsの左下にある検索バーに「外字エディター」って入力すればでてきます。
こいつを使えばもともとある文字を改変して、新しいも文字を創造することができます。
使い方はググってみてください。
完全に新規の文字を作ることもできますが、元になる漢字を改変して作ったほうがキレイに作れます。
正規の文字ではないのでいろいろと不具合あるんだけど、患者さんに渡す薬袋・薬情・領収書に漢字で患者名を印字できます。
ただレセプトでエラー出るんだよねw
ちゃんとカタカナでふりがな入力しておけばOKよ。
おまけ:患者氏名は漢字で入力しなくていいの?
患者氏名は漢字で入力しなくていいのか、レセプトの記載要領でも見てみましょう。
(10) 「氏名」欄について
- ア 姓名を記載すること。ただし、健康保険の被保険者については、姓のみの記載で差し支えないこと。
なお、電子計算機の場合は、例外的に漢字を読み替えたカタカナを使用すること又はひらがなをカタカナに読み替えて記載することも差し支えないこととするが、この場合には被保険者であっても姓名を記載することとし、姓と名の間にスペースをとること。 - イ 性別は該当するものを○で囲むこと。なお、電子計算機の場合は、「1 男」、「2 女」と記載しても差し支えないこと。
- ウ 生年月日は以下によること。
(ア) 該当する元号を○で囲み、生まれた年月日を記載すること。
(イ) 電子計算機の場合は元号については「1 明」、「2 大」、「3 昭」、「4 平」、「5 令」と記載すること。 - エ 電子レセプトによる請求を行う場合は、アによる姓名と別にカタカナによる姓名を記録することが望ましい。
厚労省資料「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について
令和2年3月27日:保医発0327第1号
電子レセプトの場合は、ひらがな・カタカナどちらでもOKなのがわかったかな?
外国の方の名前で、中華系や韓国系のやたら難しい漢字あるでないですか、あれはカタカナでOKです。
またアルファベットの方もカタカナで大丈夫です。
情報の精度として、漢字の場合は旧字体など複数の字体があり、表記に揺れが生じる可能性がある。表音文字であるカタカナとひらがなの大きな違いはないが、現在、介護保険台帳はカタカナ表記であり、それを前提としたシステムとなっている。
漢字だと旧字体などの表記のゆらぎがあるからね。カタカナの方が使い勝手がいいんですよ。
生年月日・保険番号があれば個人が特定できるんだから、漢字氏名まで正確にやらなくても大丈夫なのよ。
おまけ:オススメの日本語入力ソフト
薬局でおすすめの日本語入力ソフトを紹介します。
- 処方入力するPCの場合:Microsoft IME
- 薬歴入力するPCの場合:Google日本語入力
今回の本題から逸れるので「おまけ」扱いで説明していきます。
処方入力するパソコンの場合
処方入力するパソコンは「Microsoft IME」がおすすめです。
というのも、処方入力には患者氏名・医師氏名の入力がつきものなので手書き入力パッドの利用が必須になります。
「Microsoft IME」の手書き入力パッドはマジで優秀だからね。そもそも処方入力がメインのパソコンの場合は、文章を入力する必要がないので、初期スペックのIMEで十分です。
そもそもレセコンは最初から入っている「Microsoft IME」の使用を前提に作られているから、これが安定して使えます。
薬歴入力するパソコンの場合
薬歴入力のPCに「Google日本語入力」がマジでオススメです。
ボクがブログを更新するのに使っているパソコンの日本語入力ソフトもGoogle日本語入力です。
こいつは無料で使えるなんて、マジ神です。
手書き入力できなくても、予測変換が神がかっているのと、変換精度の高さがハンパない。
過去に自分が入力したことのある文章をガンガンサジェストしてくれます。
Google日本語入力は自分の文章の癖を把握してくれるから、使えば使うほど、使いやすくなります。
薬歴って同じことをたくさん書くから、予測変換を使うのと、使わないとで、文書入力速度は倍違います。
「Microsoft IME」にも予測変換がありますが、バージョンに依存するので古いPCだと使えません。無料の「Google日本語入力」をインストールすればすぐに使えるようになります。
専門用語の変換精度がハンパないです。医薬品の商品名なら先発だけでなくジェネリックもなんなく変換してくれます。
てか、クソ長い一般名は全部入力しなくても予測変換でサクッと変換できます。
しかも情報の更新がやたらと早いから、新発売のジェネリックもなんなく予測変換してくれます。
薬剤師が使うパソコンで医薬品名の誤変換ってクソ効率悪いからね。Google日本語入力を使っておけば誤変換なんてほとんどないんじゃないかな。
文章の入力を主体とする薬歴を効率よく書くなら「Google 日本語入力」は必須アイテムです。
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