こんにちは練太郎ことヤクタマです。
アホほど混合が大好きな皮膚科先生の門前薬局で練りまくった結果、ぼくは練太郎になりました。
今回は、軟膏調剤に役立つ歯科用機材アルジネートミキサーを紹介していきます。
軟膏ミックスのテクニックは別の記事で紹介しています。
さっそくですが、軟膏ミキサー(軟膏練り機)の有名ドコロと言えば、
大同化工 | マゼリータ |
---|---|
シンキー | なんこう練太郎 |
ユヤマ | ひとひ練り |
マルコム | ねりロボ |
こんなところでしょうか?
メジャーな軟膏ミキサーはどれも数十万円します。この価格帯だと1日5ミックス以上ないとペイできません。
間違いなく超効率化できる機械ですが、この価格だと購入に踏ん切りがつかない薬局も多いでしょう。
今回は、ずっとリーズナブルな2万円以下で気軽に購入できて、アホほど効率化できる機器を紹介しちゃいます。
リーズナブルに軟膏を混合できる器具
薬局専用品ではないけど軟膏を混合するのに最適な機械があります。
それが「アルジネートミキサー(デンタルミキサー)」
あくまでも歯科用機材だから軟膏で使用するなら自己責任でね。
ちょっと想像しにくいと思うので参考動画を貼っておきます。
軟膏が一瞬で混ざる。
ポイントはフットコントローラで回転をコントロールできることです。
軟膏をミックスするときは「左手に軟膏容器、右手にスパチュラ」を構えることで混ざったそばからサッと容器につめることができる。
無駄なくラバーボールから軟膏を回収できるから掃除もらくらく。アルコールでサッと拭くだけでキュッキュッと掃除できる。
- ラバーボールのなめらかな回転により、スパチュラをあてるだけで、気泡の少ない緻密な練和が行えます。
- アルギン酸塩印象材、石膏などの練和に有効で、ラバーボールは斜めにとりつけられているため練和し易く、またワンタッチで着脱できます。
- フットコントロール付きで、ラバーボールの回転速度を簡単に調節することができます。
- モータの過負荷を使用する場合は、自動的に停止します。3秒後、「スタート」ボタンを押すと、正常に働くことができます。
本来の用途は、歯科用の石膏やアルギン酸塩印象材の練和に使います。
フットコントローラでラバーボールを回転させて、軟膏にスパチュラ(軟膏ヘラ)を押し当てるだけで、みるみる軟膏が混ざっていきます。
高速で回転するからすぐに混ざります。
ヘラを押し当てるだけなので特別な技術はいりません。手首を動かさずに混ぜられるから手首への負担を減らせる。
安いから腱鞘炎の薬剤師は自腹でも購入する価値があり。
ラバーボールは簡単に着脱できるため、はかりに直接のせて、直接軟膏をつめることもできます。
器具の大きさは「練太郎」や「マゼリータ」に比べたらずっとコンパクトなので調剤台にスッキリと置けます。
高いだけあって「なんこう練太郎」や「マゼリータ」のような軟膏ミキサーの方が圧倒的に効率化できます。
「なんこう練太郎」や「マゼリータ」は軟膏ツボにつめて、機械にセットすれば自動でミックスが出来上がるスグレモノ。
出来上がった「軟膏ツボ」をそのまま患者さんにお渡しすることができるため、調剤しても汚れるのはスパチュラだけ。
それにたいして「デンタルミキサー」は、ラバーボールでまぜてから、軟膏ツボにつめるため、その都度ラバーボールの清掃が必要です。ワンタッチ着脱できて簡単に洗えるとはいえ、毎回の洗浄は手間な作業です。
そもそも詰めるの手間です。
軟膏ミキサーは高価なだけあって、とってもスグレモノなんです。安物を導入したところでこれには勝てません。
ただ腱鞘炎対策になります。
ミキサーといえば錠剤を粉砕する超リーズナなミルミキサーを別記事で紹介しています。
よかったら読んでください。
もう一つ効率化グッズの提案です。
調剤台にガラス板をのせるだけで軟膏ミックスが激的に効率化
ミックスが多いなら軟膏板をちまちま使うよりも調剤棚全体を軟膏板にしてしまうといいです。
方法は簡単ですね。
調剤棚にガラス板をのせて、ずれないように固定するだけです。できれば強化ガラスがいい。
強化ガラスはAmazonでサイズもいろいろ選べて、しかも軟膏板よりも安く購入できます。
固定はテープとかではなく滑り止めクッションゴム▼みたいのでします。
調剤棚1台分のサイズは一般的なもので「30cm×90cm」です。このサイズのガラス板を一枚購入すればそれだけで調剤棚全体が軟膏板に大変身です。
軟膏版(小)は「18cm×18cm」だから、ガラス板をのせるだけで軟膏板8枚分の軟膏スペースに大変身。
あの邪魔くさい「板」の出し入れをする必要がなくなり、しかも練りに利用できるスペースが超広くなるので場所をずらしながら何箇所でも作成できるようになります。
軟膏調剤に利用しないときは、そのまま調剤棚として利用できるため、ハッキリ言って導入しない理由がない。
ガラス板といえば、ユヤマから「ヒーター機能付きガラス板軟膏台」が発売されています。ヒーターのあるなしに関わらず、ガラス板は軟膏調剤に最適なんです。
温めながら混ぜた方がよく混ざるということでしょう。
冬場の軟膏は硬いから助かりますが、あまり温めすぎるとデロデロで逆に練りにくそうです。
軟膏容器に貼るラベルシールの作り方
軟膏容器に貼る小さなシールを簡単に大量に作成する方法を紹介しておきます。
「部位」や「薬品名」をちまちま手書きしたら大変だからね。
小さいシールを大量に作るときは「ラベル屋さん」を使うと誰でもキレイにラベルを作成できます。
WEB上で利用できる無料アプリです。
専用の用紙を購入するだけで、あとは全部無料で利用できます。
外部リンクラベル屋さん
「ラベル屋さん」をつかうと薬局にあるプリンターで簡単にシールが作成できる。上記で紹介しているラベルの「型番」を入力するだけで、そのシートにあったサイズにバシッと印刷してくれます。
A4用紙サイズのシートに小さいラベルが120面あり、1枚印刷 すると120枚ものシールを作成できます。
10枚入りなので、全部印刷すれば1200枚ものラベルを約500円で作成できます。
1200枚もあれば、1日10枚つかっても半年は持つ計算です。それをたったの500円で作成できるなら激安だと思いませんか?
というか、無地ラベルに手書きしても500円はかかりますよね。
ちなみに部位シールは鳥居製薬にお願いするともらうことができます。たしか「かお」「からだ」「足」「手」「おしり」「無地」があったとおもいます。
ラベル屋さんは直感的操作で誰でも使えるから、使い方は省略します。
自身でいろいろ試してみて下さい。軟膏容器シール以外にも、さまざまなところで活躍するから、ぜひマスターしておきたい。
以前に働いていたクソ薬局では、なぜか僕が「社長」と「全店の管理薬剤師」の作成していました。
名刺100枚で500円です。
「ラベル屋さん」にデザインも入ってるから、だれでもキレイな名刺ができます。
また、封筒に貼る「宛名シール」もつくれます。
わずらわしい宛名書きもシールにして貼ってしまえば簡単。
いつも同じところに郵送しているなら作ってしまいましょう。
一度作ったデータは保存されるから毎回入力する必要はありません。
500枚作成できて約700円なので、こちらも激安です。
混合調剤・混合後の変化などに関する情報
軟膏が多い薬局は「軟膏・クリーム配合変化ハンドブック」あったほうがいいです。
いちいちネットで調べてきたらキリがない。
うちの薬局ではとても重宝しています。もし興味があるならAmazonの商品ページで中身を一部ためし読みすることができます。
皮膚科を勉強するためにオススメの書籍を別記事で紹介しているのでよかったらみてください。
もし転職計画があるなら当サイト経由してもらえると助かります。
ヤクタマが転職するときに毎度お世話になっているのが「ファルマスタッフ」ってサイトです。
転職サイトとしては忖度なしにヤクタマぶっちぎりでオススメです。
「ファルマスタッフ」は1つ1つの就業先をキャリアコンサルタントが必ず直接訪問して職場の状況ダイレクトにリサーチ!
そのため、求人情報が他社よりも濃い!職場の雰囲気や経営状況、残業などの忙しさなどのリアルを踏まえて転職先を提案してくれます。
今すぐ転職を考えている方もちょっと考え中の方も利用できます。すべて無料なので登録するなら当サイトから申し込んでいただければ幸いです。
公式ファルマスタッフ