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日めくりお薬カレンダーの作り方

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こんにちは、新人薬剤師のヤクタマです。ついに在宅デビューしました。

今回は在宅で役立つ「日めくりお薬カレンダー」の作り方の紹介です。

「日めくりカレンダー」は服薬管理がどうしてもうまくいかない人の最終手段の一歩手前です。

最終手段はというと、1日ごとのお渡しなので、こちらが払うコストを考えるこれは実質不可能に近い。

ということで、どうしても服薬管理がうまくいかない患者さんには「日めくりおくすりカレンダー」を試してみて欲しい。

だた作るのが大変だから、少しでも楽になるようなフォーマットを紹介します。

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服薬コンプライアンスについて

在宅医療で、薬剤師に期待されていることとして、まっさきに挙げられるのが服薬コンプライアンスの向上。

つまり、患者さんにしっかりと間違えずに飲んでもらうことです。

ヒートでいけたら簡単なんだけど在宅は高齢の方が多いから一包化が基本です。

飲んでもらうための工夫(ステップ)
  1. 一包化
  2. 色線を引く
  3. 日付を入れる
  4. ウィークリーカレンダーに設置する
  5. 日めくりカレンダーを作成する
  6. 毎日お届け

ステップが上がっていくごとに手間が増えていきます。

在宅はご高齢の方がおおいので基本は一包化です。「一包化&日付」くらいは機械がやってくれるからいいけどさ、その先のカレンダーを作るあたりは手作業になってきます。

お薬カレンダーはこういうやつですね。うちの薬局は1枚100円で提供しています。原価もそんなもんだったと思う。

▲これで1週間設置できるから、2週間ほしいときは2枚使います。薬局で設置してからもっていくと訪問後の設置がスムーズにいきます。

不思議なことに、ここまでやってもダメなパターンがあるのね。

コンプライアンスがダメなパターンで、一番心配なのが、飲みすぎ(過量投与)です。飲んだかどうかわからなくって、次回分を飲んでしまうパターンですね。

キケンなのはもちろんのこと、薬が足りなくなるので後日電話がかかってきて、その度に訪問しないといけないから薬局も大変。

カレンダーに設置して分包紙に日付まで印字してあるのに次回分を飲んじゃうんだよね。

ここまでくると、対策はなかなか大変です。

ということで、ここで登場するのが「日めくりカレンダー」です。

ウィークリーでうまく管理できないならデイリーで服薬管理していきます。

日めくりなら、視界に入るところに次回の服用分がないので、次回分に手が出づらい。さらに薬をとった跡に「」の文字を入れておけば飲んだことが一目でわかります。

この「」があると、ないとで大違いです。健常者であれば、薬が設置してなかったら飲んだってことになるけど、認知機能が低下していると、それさえも判断がつかなくなる。

周囲に「しっかり飲め」ってプレッシャーかけるから飲まないといけない強迫性観念にかられてさ、思考がどんどんエスカレートしていきます。飲んだかどうかわかんないけど「飲まなければいけない、とりあえず飲んどこ」みたいなね。

そこに「服用済み」という客観的なアドバイスがあれば一度冷静になって、もらうことができます。

これでOD(オーバードーズ)なくなった人たくさんいます。もちろん飲み忘れも減ります。

看護師さんやヘルパーさんの評判も上々です。

ただ作るのがめんどいんだけどね。

日めくりお薬カレンダーの作り方

作るのが大変だから少しでも楽になるように工夫しておきたいよね。

日めくりカレンダーは基本的に使い捨てです。

一日ごとに破いて捨てていきます。処方箋でおなじみの「A5」用紙を1日1枚に日付をデカデカと記載して、そこに一包化した薬を「朝」「昼」「夕」「寝る前」と貼っていきます。

14日分作成するなら14枚印刷して、セロテープで分包紙をペタペタ貼り付けて、最後に紐で束ねてできあがりです。

1枚ずつ日付が違うのでフォーマット修正がめんどい。想像してみて、14回日付を訂正して14回印刷を繰り返すのは大変ですよね。

そこでEXCELでちょっとした工夫をしてみました。

完成形は、スタートの日付をいれたら合計14日分の日付違いのシートできるから、それをまとめて印刷して終わりです。

簡単でしょ。それでは、作り方も説明します。

▼ベースになるシート(当日)をつくって、それを13枚コピーします。

セルに日付をいれます「2019/3/3」といれたあとに書式設定で「◯月◯日(◯)」の表示に書式を整えます。

この書式は自分で作って設定しないとダメです。

▼右クリックして「セルの書式設定」

▼左の「ユーザー定義」を選択して赤枠のところに「m”月”d”日”(aaa)」を入力して定義完了です。

▼次は他のシートの設定です。「+1」のシートに切り替えてください。

日付を入れたセルの数字を消して関数をいれます。関数は「=当日!B2+1」で。

シート「当日」のセル「B2」に「+1」するって関数です。

当日の日付を変更すればシート「+1」の日付も自動で変更されるはずです。同様に他のシート「+1~+13」まで作成していきます。

これでいちいち日付を変更しなくても1つ変更したら、日付違いのシートが作成できます。

最後に、まとめて印刷して終わりです。

▼「Shift」を押しながらシートを選択すると複数シートを選択することができます。

複数のシートを選択したまま印刷すれば、選択シートをまとめて印刷することができます。

よって、

スタートの日付を入力 → 印刷

これで14日分の日めくりカレンダーを印刷することができます。あとは一生懸命セロテープで貼るだけです。

日経DIで紹介されてる「卓上おくすりカレンダー」

ご存知、日経DIのツールグランプリで「卓上おくすりカレンダー」が紹介されてました。

NIKKEI Drug Information 2015.03 P51より

卓上すげーじゃん。薬はチャック袋にいれて、日付は付箋でかえるわけね。

すごくいいとおもうけど、作るのが大変そう。

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