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ネットで購入できる医薬品の抗原検査キット【研究用じゃないよ】

第一類医薬品抗原検査キット
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ネットで買える抗原検査キットはどれがいいですか?ときかれたら迷わず研究用じゃないものとお答えします。

ネットで販売されている抗原検査キットのほとんどが研究用なのですが、なかには医薬品の抗原検査キットも販売しているので、そちらを選んで購入するといい。

しかも、医薬品だから高額ということもなく1本1600円くらいと意外とリーズナブルなので、値段からしても研究用を選ぶ理由がありません。

選ぶポイントとしては「第1類医薬品」って書いてあるやつを選ぶといいです。

たとえば、

【第1類医薬品】クリニテストCOVID-19 抗原迅速テスト(一般用) 5テスト入
クリニテスト

医療用の抗原検査キットはネットで販売できないのですが、2022年9月から一般医薬品の抗原検査キットが登場したことにより医薬品の抗原検査キットをネットで購入できるようになりました

医療用ではない一般用医薬品にカテゴリーチェンジしただけで名前は医療用と同じですね。たぶん中身も・・・。

医療用にも「SARS-CoV-2 ラピッド抗原テスト」や「クリニテストCOVID-19 抗原迅速テスト」という医療機器がありますね

研究用と医薬品の違いは?

「研究用」として販売されている抗原定性検査キットは、性能等が確認されたものではなく、新型コロナウイルス感染の有無を調べることを目的としているものではありません

つまり性能が保証されていないのです。

感染してウイルスがたくさんいたとしても感度が悪ければ陽性にはなりません。感染していても陽性にならないと検査する意味ないですよね。

そもそも国が性能確認していないただの雑貨なので、ウイルス判定機能を有しているかすらわかりません。

厚労省もこのようにおっしゃっています「新型コロナの検査キットは「研究用」ではなく国が承認した「体外診断用医薬品」又は「第1類医薬品」を選びましょう!

注意喚起のポスター

医薬品の検査キットは国が定める法律「薬機法」の承認を受けたものでなくてはならないので国が品質を保証してくれています。

研究用と医薬品とでは販売方法の規制もかわってきます。

研究用はほぼ規制なく販売できる雑貨のような扱いなのでホームセンター・スーパー・某ビデオ店などあちこちで販売されているものはすべて研究用です。

対して、医薬品(第一類医薬品)は薬剤師でないと販売できないためドラッグストアでの販売になります。

とりわけ従来の医療用の体外診断用医薬品はとりあつかいが厳しく調剤薬局の薬剤師しか販売することができません。

その規制を緩和して、いまは一般用医薬品にカテゴリーチェンジしたので、ドラッグストアの薬剤師も販売できるようになりました。

ネット販売が可能な一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報

厚生労働省のサイトに「新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報」がまとめられています。

検体採取は「鼻拭い」がほとんどですが、なかには「唾液」タイプも承認されています。

鼻拭いってコツがいるから、購入可能なら手技が簡単な「唾液」タイプがいいとおもう。もちろん価格にもよりますが。

個人的なあれなのですが鼻に綿棒みたいなのぶっ刺してグリグリやるとしばらく鼻水くしゃみがとまらなくなるのでつらい。

唾液タイプにも注意点があって、直前にうがい・歯磨き・モンダミンなんてのをするとウイルスが減ってしまいうまく検査できないってデメリットもあるので注意ね。

唾液タイプは承認されてるけど、まだOTCとして販売はされていないようです。

OTCとして承認された検査キットの使い方

各種キットの使用方法の説明書もしくは説明動画へのアクセス

SARS-CoV-2ラピッド抗原テスト(一般用)

製造販売業者名【ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社】

ホームページにQ&Aと動画での使用方法解説があります。

参照Roche│SARSコロナウイルス抗原キットご使用方法

クリニテストCOVID-19 抗原迅速テスト(一般用)

製造販売業者名【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社】

ホームページにQ&Aと動画での使用方法解説があります。

参照シーメン│新型コロナウイルス 抗原検査キット

HEALGEN COVID-19 抗原迅速テスト(一般用)

製造販売業者名【タカラバイオ株式会社】

ホームページに動画での使用方法解説があります。

参照タカラバイオ株式会社|HEALGEN COVID-19 抗原迅速テスト (一般用)

アンスペクトコーワ SARS-CoV-2(一般用)

製造販売業者名【株式会社医学生物学研究所】

動画での使用方法解説があります。こちらの商品だけ唾液で検体を取るタイプです。操作方法は、綿棒を鼻に突っ込むか、口に突っ込むか程度の違いです。

参照興和株式会社

抗原検査とPCR検査の違いは?

抗原検査とPCR検査はどちらもウイルスに現在感染しているかどうかを調べる検査です。

PCR検査の方が感度が高く少ないウイルスも検出することができます。ただ、専用の機械が必要なので、検体を一度検査機関に送って検査結果を待つ必要があるため、結果を知るまでに1~2日かかります。

抗原検査はPCR検査よりも感度は落ちるけど手持ちの検査キットだけで作業を完結することができるので30分ほどで検査結果を知ることができます。ただウイルスの量がある程度たまらないと検出できないので、感染の初期段階ではなかなか陽性になりません。

どちらも一長一短あるので、どちらかのデメリットを補うようにして使い分けていきます。

感度が低い抗原検査で陽性ならだいたい陽性ということで確定診断に使用できます。もし抗原検査で陰性で感染が疑われる場合は追加でPCR検査をします。

ちなみに「定性抗原検査キットを活用した検査フロー」はこんな感じ。

(参考)使用方法のガイドラインはこちら
「 SARS-CoV-2 抗原検出用キットの活用に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/content/000630270.pdf

以前は、陰性の確定診断をするためには陰性の場合は確定診断のためにPCR検査が必要でしたが、調査研究の結果、発症2日目から9日以内の有症状者については、抗原検査キットとPCR検査の結果の一致率が高いことが確認されたので、

発症2日目から9日目までの患者について、定性抗原検査キット結果が陰性でも確定診断が行えるようになりました。