こんにちは、薬剤師の卵ヤクタマです。
本記事では新人薬剤師やペーパー薬剤師が1からステップアップしていくのにベストな本を順番に紹介していきます。
1冊ずつ読んでいけば4冊目くらいで新人薬剤師卒業レベルに到達できる予定。
そこから先はガイドラインや医学書を読んで各自で専門性を高めていきす。ガイドラインについては無料で読める神サイトもあるからあわせて紹介しておきます。
とーっても残念なことに薬剤師は一定のレベルに達すると本を購入しなくなる。ボクのまわりがそんな感じです。
- 金銭的理由
- 勉強しなくても投薬できる
- 薬局で働いていたら自然と知識が身につくと思っている
- 無料版日経DIと添付文書で十分だと思っている
このように考えている同僚薬剤師がマジで多い。極めつけが「患者の対話から医師の治療方針を盗み取ればいい」です。
バカか!!患者から学んでどうする、アドバイスするんだよ!!
薬剤師が本を購入しなくなったら終わりだから、ケチケチしたら絶対ダメ、欲しいと思ったときが買い時。
そのための薬剤師手当ではないでしょうか?
ボクのコレクションです▼
これほんの一部です。
偉そうなこと言っても、やっぱり専門書籍は高いよ。そこで、
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こんなチャンスはめったにない。
ちなみに「m3.com」は医療系ニュースが毎日配信されているお役立ちサイト。
- 新薬の情報
- 業界の動向
- 行政の動向
- 調剤報酬改定
通勤時間のチェックを習慣にするだけで効率よく知識をアップデートできます。書籍で勉強するのもいいけど、最新情報はネットで集めたほうが便利。
お役立ちサイトなので3000円の有無に関係なくオススメです。
公式m3.com
薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
みんなが紹介している鉄板のやつ。タイトル通りで薬の使い分けに特化した本なので臨床的なことはほとんど書いてありません。
メジャーな医薬品を基本的なところから優しく教えてくれるから、まさに新人薬剤師やペーパー薬剤師にピッタリ。
- 薬の微妙な違いがわかる
- 作用機序がわかる
- 超読みやすい・超わかりやすい
- 新人薬剤師にわかりづらい薬の発売の時系列がわかる
似たような薬に切り替わったときに、何がどう違うのか説明するのに役立ちます。違いを学ぶことで作用機序もしっかりと学ぶことができます。
たとえば「ガナトン錠」と「ガスモチン錠」の違いは?
ドパミンを介する「ガナトン」、セロトニンを介する「ガスモチン」
ここからさらに詳細な説明があって、それぞれの作用機序と特徴を学ぶことができます。これ読まなかったら「ガナトン」と「ガスモチン」の違いなんて気にもかけませんでした。
ただ、この本だけで「医師の治療方針」や「薬を決定するまでのプロセス」が学べるわけではないので、そういうのは別の本で勉強していきます。
読み物としておもしろいし、勉強にもなるけど、これだけで満足したらダメ。
基本的な薬の特徴を学ぶ1冊目として最適なので、自信をもってオススメするけど、あくまでも基礎です。ちなみに、このボリュームで定価3800円(税別)ならスーパーリーズナブル!
ちなみに同じ著書で「OTC医薬品の比較と使い分け」なんてのも発売されているので、もちろん購入しました。もうすっかりファンです。
調剤薬剤師の弱点OTCを克服するための最良の書です。本書の「病院に受診勧告する際のトリアージ」が非常に秀逸で、これは調剤薬局でも他科への受診勧告にも応用できます。
追記(同種同効薬の比較にいい本が新発売)▼
よりマニアックに同種同効薬を理解したい人に。
たとえば、
- 糖尿病合併高血圧へのACE阻害薬, ARBはどう選ぶ?
- 急性期の気管支喘息へのステロイドはどう選ぶ?
- 逆流性食道炎へのH2受容体拮抗薬, プロトンポンプ阻害薬はどう選ぶ?
- 潰瘍性大腸炎への分子標的薬はどう選ぶ?
こんな感じの比較がずーっと続きます。単純な薬効薬理の比較ではなく、その疾病にあったベストな薬剤の選択を学ぶことができます。
つぎ、もうちょっと病態を理解できるものを紹介します。
処方がわかる医療薬理学
これを勧めてる薬剤師は多いので、ボクもつられて購入しました。
人気書籍なのでほぼ毎年新しいバージョンが発売されます。人気で毎年アップデートされるような書籍は間違いなく良書なのでハズれません!
この本は病態ごとにまとめられてます。
病態 → 薬理 → 治療薬
病態の勉強したあとに、薬理作用を学び、治療薬を一覧で比較していきます。
治療薬の一覧は、こんな感じ▼です。
商品名 | 効能効果 | 作用機序 | 主な副作用 | アドバイス |
項目ごとにまとめられているから、とても見やすい。
上記の「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」では薬剤1対1の比較だったけど、これはカテゴリーの薬を全部比較してくれます。
内容はちょっともの足りないけど、シンプルにわかりやすく書いているので新人薬剤師にオススメです。
もっとイージーな1冊をおまけで紹介しておきます。
「病態」 → 「治療薬」 → 「服薬指導例」の順で勉強できる。
吹き出しで口語的に服薬指導が記載されているから、新人薬剤師は投薬のイメージがしやすくなると思います。
超わかりやすい。新人の頃「神」と崇めて何度も読みました。
いま思うと内容がうすいので完全に新人薬剤師むけです。
おつぎは、もうちょっと臨床よりになります。
医師ともっと話せるようになるための「臨床 医学知識」
薬剤師が臨床力を高めるための本で、文句なしのオススメです。
タイトルは「医師ともっと話せるようになるための 基本的臨床医学知識」です。
表紙のどこにも書いていないけど薬剤師のための本です。
より病態を深く理解するための本だから、薬の作用機序や薬理作用はほとんど書かれていません。
そのかわりに医師の具体的な病気へのアプローチがよくわかる。
こういう検査をして、こういう治療をするというのが、ケーススタディで患者さんをイメージしながら理解することができます。薬剤師には縁がない外科治療もたくさん紹介されているのも、おすすめポイント。
薬物治療については、作用機序の説明はないけど、まず第一選択でこれを試してみて、もし効かなかったら、これで、それでダメなら外科処置。
こんな感じで、かなり実践的な内容になっています。
薬局の薬剤師に「こんな詳しく必要?」と思えるような内容なんだけど、病気の治療方針をしっていればより突っ込んだ内容の話を患者さんとすることができます。見るべきバイタルサインも変わってくるでしょう。
タイトルに「医師ともっと話せるようになるための」ってあるけど、ボクは患者さんともっと話せる様になるための本だと思う。
第1章 医師と話すための病態生理のキホン
1.循環器のしくみを理解する―大動脈弁狭窄症の病態から
2.腹腔内のしくみを理解する―胆嚢炎の病態から
3.呼吸器のしくみを理解する―COPDを合併した肺炎の病態から
4.内分泌のしくみを理解する―甲状腺機能亢進症の病態から
5.膠原病を理解する―不明熱の病態から
6.腎臓のしくみを理解する―結石による腎盂腎炎の病態から
7.脳のしくみを理解する―統合失調症の病態から
8.脳神経のしくみを理解する―患者の自覚症状から
9.血液のしくみを理解する―播種性血管内凝固症候群の病態から
10.妊娠のしくみを理解する―周産期の患者から
11.小児の解剖生理を理解する―心室中隔欠損の病態から
12.救急・集中治療を理解する―敗血症の病態から
13.栄養療法の流れを理解する―嚥下障害の病態から
第2章 専門医が教える知っておきたい疾患と治療のキホン
1.心房細動―心電図の見かたとくすりの使い方
2.動脈管開存症―NSAIDs投与で知っておくべき解剖生理
3.胃がん―胃の手術法と胃切除後障害へのくすりの使い方
4.直腸がん―消化管手術とストーマ(人工肛門)合併症へのくすりの使い方
5.肝臓がん―肝臓の基本的知識と治療法
6.肺がん―手術と周術期のくすりの使い方
7.肺がん―合併症とくすりの使い方
8.C型慢性肝炎―検査値の読み方とくすりの使い方
9.バセドウ病―甲状腺中毒症の分類とくすりの使い方
10.関節リウマチ―活動性の評価とくすりの使い方
11.慢性腎臓病(CKD)―腎機能の評価とくすりの使い方
12.末期腎不全―透析開始のタイミングとくすりの使い方
13.過活動膀胱―膀胱の生理機能とくすりの使い方
14.前立腺肥大症―くすりの使い方と抗コリン薬の注意点
15.せん妄―見分け方と対処方法
16.脳梗塞―脳動脈の解剖と血栓溶解薬の使い方
17.くも膜下出血―外科的治療とくすりの使い方
18.神経障害性疼痛―神経の痛みへのくすりの使い方
19.痙縮―生活機能障害と治療のポイント
20.鉄欠乏性貧血―貧血の知識と鉄剤の使い方
21.子宮内膜症―妊娠希望の有無とくすりの使い方
22.多嚢胞性卵巣症候群―妊娠希望の有無とくすりの使い方
23.溶連菌感染症―くすりの使い方と服薬指導のポイント
24.マイコプラズマ肺炎―診断のポイントとくすりの使い方
25.外傷初期診療―出血性ショック観察のポイントと見逃してはいけない薬剤有害事象
26.摂食・嚥下障害―メカニズムと服薬の注意点
目次の中に「くすりの使い方」とかあるけど、くすりの説明はおまけみたいなもんです。
とにかく治療へのアプローチと病気のメカニズムがとてもよくわかる。「医師の考え」や「具体的な病院の治療」がかいまみえる貴重な一冊です。
調剤薬局の薬剤師こそ読むべき本!!
余談ですが、良書なんだけどあまり認知されていないのはタイトルと表紙が悪い。
タイトルをみると「医師ともっと話せるようになるための 基本的臨床医学知識」ということですが、ずばり主語が抜けてます。
誰に向けた本かぜんぜんわかりません。
主語を補ってあげると「(薬剤師が)医師ともっと話せるようになるための 基本的臨床医学知識」です。
主語がないと、一般向けなのか、薬剤師むけなのか、その他コメディカルなのか、まったくわからない。
極めつけが、表紙のどこを探しても「薬剤師」の文字がありません。
これだと、誰が買うのでしょうか?
手にとって中身を確認した人しか買いません。ボクみたいな参考書コレクターしかね。
薬トレ 薬剤師の臨床センスを磨くトレーニングブック
この本は臨床センスを磨くトレーニングブックです。
本を読んだからと言って、いきなり現場で活かせるかというと、そりゃ難しい話ですよ。
現場で使える知識にしたいなら、ひたすらケーススタディーするといい。
その「ひたすらケーススタディー」に最適なのが「薬トレ」です。
なんと、これ1冊に260症例ケーススタディーが凝縮されています。日経DIクイズと比べると圧倒的なボリューム。
この厚さをみて▼
鈍器と呼ばれた「実践薬学」と同じくらい分厚いよ。しかもページ数なんか実践薬学よりも120ページも多い573ページあります。
症例ごとに詳細な検査値が記載されているので、検査値をみる練習にもなります。
なれないうちは検査値の本を片手に取り組むといい。
この本、けっこう不親切なのでバックグラウンドやガイドラインを調べながら設問に取り組むとめちゃくちゃ時間かかる。ただ、めっちゃ充実する。
新人時代からこれをコツコツと読み進めれば、ゆくゆく大きな差になっていくことは間違いない。
処方箋の”なぜ”を病態から推論する 病態がわかると服薬指導が変わる!
最近購入してめちゃくちゃよかったから追加しました。サイズ見本で「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」を置いときます。比べてわかるようにコンパクトで持ちやすくていい。
よく見かける処方箋でも、よくわかってない処方箋ってたくさんあると思います。
この本はそんな処方箋を集めてその裏側をめちゃくちゃ詳しく説明してくれます。ようするに、処方箋から病態を学ぶことができます。
まさに調剤薬局むけの本です!! ただの処方箋クイズとわけが違います。処方内容を学ぶための本ではなく、あくまでも病態を学ぶための本なんです。
だって一つの処方箋を12ページくらいつかって、やり過ぎかよってくらい丁寧に説明してくれます。
処方箋から病態までしっかりと学べる書籍って、ありそうで、実はほとんどない。処方解析がメインで病態の解説がうすいものがほとんどです。
もしくは病態から処方例を学ぶような書籍が大多数ですね。
調剤薬局の仕事を考えたら、処方箋から病態を推察というのが普段の仕事に近い形になりますよね。
調剤薬局の薬剤師はこういう方法の方が病態の勉強をしやすいのかもしれません。アマゾンの商品紹介ページで何ページか無料で読めるので、読んでみるといい。
1.がん患者にパンビタン…単なるビタミン補給?
2.乳がん治療薬とともに処方されたデノタスチュアブル配合錠って?
3.若年女性にコルヒチンが処方…連日服用! ?
4.抗がん薬服用中の患者にレボフロキサシンを処方…?
5.食道アカラシアの患者――ニフェジピンとニトログリセリンを処方…?
6.歯科治療中の授乳婦――副鼻腔炎にガレノキサシンを処方?
7.大腸がん患者に対してなぜ牛車腎気丸を処方?
8.抗菌薬が2剤処方…同時服用と説明して大丈夫?
9.歯科からアモキシシリン250mgを8Cap…1回分で処方?
10.メサラジンの錠剤から腸溶錠に変更された潰瘍性大腸炎患者…なぜ?
11.産婦人科からニフェジピン徐放錠が処方…妊娠高血圧?
12.尿管結石の患者に食事からカルシウム補給の指示?
13.多剤併用のCKD患者――処方から注意すべきポイントは?
14.バセドウ病にカリウム製剤…その理由と注意点は?
15.肝障害の患者にカナマイシンを処方…?
16.婦人科から月経不順でカベルゴリンが処方…?
17.u-Alb値、Alb/Cre比って? シルニジピンが追加された理由は?
18.婦人科から男性に処方…受診理由、処方目的は?
19.多発性嚢胞腎の患者にカンデサルタンのみ処方…?
20.亜鉛欠乏で酢酸亜鉛が処方…説明の注意点は?
21.アシクロビル+シメチジン+葛根湯=単純疱疹のウイルスに対抗?
22.不妊治療のために抗がん薬を処方…?
23.デキサメタゾンは吐き気止めとして…?
24.鉄剤の併用注意、どこまで指導する?
25.精神科からメコバラミンが処方…?
26.関節痛を訴える患者になぜシメチジン?
27.3歳の子どもにレボドパが処方…パーキンソン病の薬で検査って?
28.生理食塩液を点鼻で処方! ?
29.抗パーキンソン病薬のトリヘキシフェニジルが処方される痙性斜頸って?
30.リウマチ治療にビオチン、どんな効果があるの?
薬剤師レジデントマニュアル
「薬剤師レジデントマニュアル」は普段の勉強に使うものではなく白衣のポケットにいれて持ち運ぶべき書籍です。サイズ比較のために愛読書と並べて撮影しておきました。厚さも同じくらいです。
画像にあるコミックもめちゃくちゃオススメだから、ぜひ読んでね。
本のイメージとしては「今日の治療指針」の薬剤師特化型コンパクト版って感じですね。
白衣のポケットに忍ばせておいて、気になることがあればこれで標準薬物治療をその場で調べることができます。気になることをその場で解決していくことこそレベルアップへの最短ルートです。
また、臨床検査値の基準値一覧やバイタルサインなどのフィジカルアセスメントについても掲載されているので、患者の病態や臨床経過の把握とそれに伴う薬物療法モニタリングの評価に欠かせない内容となっています。
標準処方例や処方提案のポイントものってるのもいいよね。
タイトルにある「薬剤師レジデント」というのは、薬学部を卒業したあとに、医療現場の薬剤師として働きながら研修を受けられる制度のことです。
つまり、薬剤師の臨床研修のお供になる書籍ということで、これは新人薬剤師のバイブルといえる書籍ですね。
久しぶりに更新されて「第二版」がでたのでソッコーで買いました。
今日の治療指針【最強の1冊】
「今日の治療薬」と対をなす1冊「今日の治療指針」はマジで最強の1冊です。
1168種類の病気の治療方針が記載されているという尋常ならざる内容になっています。
- 治療のポイント
- 処方例・薬剤選択ポイント
- 服薬指導・薬剤情報
- 専門医へのコンサルト
疾患ごとの治療ポイント・処方ポインが書いてあるから、処方と病態に同時にアプローチし理解を深めることができます。
新人のころから少しずつ熟読していけば、かならず薬剤師の血肉となり糧となるでしょう。ただし、その道のりは過酷です。
本の分厚さもさることながら、文字の小ささもやばい。よって濃縮された情報量が半端ない。
1日1疾患でも3年以上かかるのだから、全部読もうとすれば必ず挫折します!普段の業務で遭遇した疾患から読み解いていくといい。
コンパクト版で定価16500円(税込み)、デスク版で定価20900(税込み)とそれなりのお値段します。しかも毎年新しいものが発売されます。
毎年発売されるということは、型落ち品は毎年値段が下がるということですね。旧品の紹介リンクいれときます。
今日の治療指針:2020年
今日の治療指針:2019年
Amazonでは中古品も取り扱いがあるので価格チェックしてみてください。1年ごとに大幅に値段を下げます。
この書籍に関しては1~2年古くてもいいかなとおもいます。
薬剤師のための基礎から学べる腎機能チェック
腎機能のチェックが全然わからなくて、なにから手をつけていいのかわからないという新人薬剤師に、基礎から腎機能チェックできるようになる本を紹介しておきます。
腎機能チェックは教えてもらわないとなかなかできないけど、教えてくれる頼れる先輩がいないという困った状況に陥っている薬局薬剤師は多いはず。
腎機能を評価して投与量をチェックしてこその処方チェックだからね。
まったく腎機能チェックをしたことないという薬剤師でも、この「デキる薬局の腎機能チェック」さえ読めば必要な知識をえることができます。
ちなみにボクは腎機能を勉強しようと「腎機能別薬剤投与量POCKETBOOK」を購入して、開いて2分で挫折しました。
「腎機能別薬剤投与量POCKETBOOK」は調べるための本であって、勉強するための本ではないです。基礎知識なしで使えるものでもないので、まずは基礎値知識を詰め込んだから購入しましょう。
薬剤師の勉強にかかせない神サイト
薬剤師のレベルアップに欠かせないサイトがあるので紹介しておきます。
1つは「日経DI」なんだけど、あれは鉄板すぎるからパスして、ぼくがオススメしたいのは「m3.com」です。
このサイトは薬局に関係する国内外の最新ニュースが無料で「まとめて」配信されています。
毎朝の通勤時間にサクッと業界のニュースをチェックすることができる。
専門書はどれも分厚くて通勤中に読むのは大変だから、通勤中はスマホでサクッと読める医療ニュースのチェックがオススメ。
「m3.com」にアクセスしてもらうとわかるけど「旬」な話題がずらーっと並んでます。
世間で話題のニュースもいち早くとり上げられて、新薬の情報はもちろん、業界の動向から、政治情報まで、幅広く配信してくれます。
毎日のスキマ時間を利用して欠かさずチェックするだけでちょっとした情報通になれちゃいます。
記事を閲覧するためには会員登録が必要ですが、登録は無料で「1分」もあればできます。
しかも、いまだけAmazonギフト3000円相当と交換可能なポイントがでもらえる。
ゲットしたAmazonギフト券で書籍も買えちゃいますw
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薬剤師限定:2023年11月30日まで
医療情報検索テクニック
「医療情報検索テクニック」は医療情報を効率よく的確に検索できるようにするための本です。
先輩薬剤師は教えてくれないテクニック満載なので、ぜひ本でよんで学ぶといいです。
普段から、質の高い情報にふれることで自然と知識はアップグレードされていきます。
検索テクニックがあるとないとでは、将来の知識量に大きな差がでるから、新人薬剤師はマジで読んだほうがいい。
- 添付文書の読み方がかわる
- インタビューフォームの読み方が変わる
- 添付文書やインタビューフォーム以外でも情報をえることができる
なんだかんだ児島先生の著書をすべて購入しているヤクタマです。児島先生の著者はめちゃくちゃ読みやすいから新人向けです。
青島先生のとこはちょっとむずかしいですが、概ねスラスラ読めます。価格もそんなに高くないから助かります。
「日経DI」よりも「レシピプラス」派なんです
レシピプラスまじでオススメです。
長年購読していた日経DIをやめて、レシピプラスの購読をスタートしました。圧倒的について勉強になる。
レシピプラスは年に4回定期的に発行される季刊本です。
1冊1テーマなので、そのテーマについてとことん掘り下げていきます。
定期購読は1冊1200円(税抜)です。定期購読してもディスカウンないからバラで買っても同じ値段です。
レシピプラスのコンセプトは新人薬剤師には「やさしく」、先輩薬剤師には「くわしく・強くなる」なので、わかりやすいだけでなく「詳しく」なれちゃいます。
イラストや写真が多くフルカラーでとにかく読みやすい、専門書アレルギーでも、これなら大丈夫。
1冊140ページあるから、雑誌ではなく普通に”本”です。フルカラーの専門書が1冊1200円だったら激安ですね。ちなみに上記で紹介している本はどれも4000円以上です。
日経DIは、かなり薄いよね。あれも3年くらい定期購読しているけど本棚に立たないから邪魔なんだよね。
表紙も安い紙つかってるせいか擦れて色落ちします。その点、レシピプラスは高い紙つかってるから大丈夫です。
新人薬剤師が定期購読すべきは”日経DI“ではなく”Rp+“というのがボクの見解です。
デキる薬剤師をつくる現場の教科書
新人からデキる薬剤師に進化するためには一つの分野だけを勉強してもダメです。
薬だけでなく「保険の知識、薬局の知識、法律の知識、コミュニケーション、礼儀マナ、検査値、フィジカルアセスメント、在宅、臨床推論」などなど身に付けなければいけないスキルが山程あります。
それぞれで本を購入しながら勉強していては大変なので、これらの知識が1冊にまとめられているナイスな本があります。
それが「デキる薬剤師をつくる現場の教科書」です。
新人研修テキストはこれでいいよね。
Chapter1 まずは基礎のキ!
1. 医療従事者になるということ
2. 若手薬剤師にお勧めしたい4つのこと
3. 薬剤師を取り巻く最新トピックス
Chapter2 日常業務の常識
1. 大学では学べなかった調剤技術
2. 処方箋と疑義照会を総復習
3. 一包化できない医薬品とは
4. 粉砕・脱カプセルできない医薬品とは
5. 注射剤の希釈液に気を付ける!
6. 簡易懸濁法と適否確認のための基礎知識
7. 検査値の見方と覚えたい基準値
8. 麻薬の調剤・保管・廃棄の鉄則
9. ジェネリック医薬品の特徴を再確認
10. 次に投薬する薬剤師が「おっ! 」と感心する薬歴
11. 医薬品情報を調べるために使うべきツール
12. ヒヤリ・ハット事例を共有する
13. 調剤過誤防止の勘所
Chapter3 法規・制度・保険請求の常識
1. おさらい医療保険
2. “保険”薬剤師に登録をしたら
3. 会計の内訳を患者にきちんと説明できる
4. レセプト必須知識
5. 公費負担医療制度をマスターする
6. 絶対厳守! 個人情報保護法
7. 副作用報告も重要な業務の1つ
Chapter4 服薬指導の常識
1. 患者情報の効果的な引き出し方
2. ただのシール帳ではない,お薬手帳の活用術
3. 投薬したらそれでおしまい? 投薬後フォローを極める
4. 見逃せない! 検査・手術前休薬リスト
5. ハイリスク薬では,具体的に何に気を付ける
6. 腎機能を考慮した投与量の決定
7. 薬の飲みやすさを把握し,服薬の工夫を提案する
8. 小児患者の服薬指導の極意
9. 高齢患者の服薬指導の極意
10. 嚥下機能を確認した後にするべきこと
11. 押さえておきたい栄養指導のイロハ
12. これでばっちり! OTC医薬品の要
Chapter5 コミュニケーションの常識
<患者・家族に対して>
1. 患者・家族とのコミュニケーションの必須ポイント
2. もう迷わない! 認知症の人との向き合い方
3. ファンを増やせる!? クレーム対応術
<多職種に対して>
4. 地域医療を支える多職種チームに参加する
5. ちゃんと伝わる情報共有の秘訣
6. 伝わりやすい疑義照会は事前準備がカギ
7. トレーシングレポートを書いてみる
8. 入退院時に大活躍! 薬薬連携のススメ
9. 医師・看護師以外にも連携するべき職種
Chapter6 在宅の常識
1. 在宅医療,はじめの1歩
2. 患者宅・介護施設で薬剤師ができること,できないこと
3. いざ実践! バイタルサイン入門
4. フィジカルアセスメントは現場でこう活かす!
5. 残薬調整のために薬剤師がするべきこと
6. 0 からわかる医療・衛生材料
Chapter7 デキる薬剤師の常識
1. 管理薬剤師ってなにする人
2. かかりつけ薬剤師になるために必要なこと
3. 臨床推論ってなに
4. 臨床医学論文を調べて最新情報を掴む
5. エビデンスの評価ができるようになる
6. 学会に行く,発表する!
7. 同期と差がつく! 症例検討会への臨み方
8. 外国人患者対応のエッセンス
9. 知っておきたい場面別英会話
薬剤師に必要なあらゆるジャンルの知識が詰め込まれているので、何が学べるのか目次も見てみてください。
これだけの知識を3300円で学べるのだから安いものです。
薬以外で新人薬剤師に必要な本を1冊選ぶとしたら間違いなくこの1冊です。
その他でオススメの本
基本的なお薬の勉強の本はおしまいだけど、身につけておきたいスキルは他にもたくさんあるから、プラスαであといくつか紹介していきます。
ゴミ薬歴からの脱却
誰も教えてくれなかった実践薬歴
ゴミ薬歴量産マシーンからの脱却です。なんで、毎日ゴミを量産しているんだろうと思う薬剤師は必見ですね。
- 患者さんから上手に情報を引き出せてないから
- 聞くべきポイントがずれているから
- 注目すべきポイントがわってないから
- 根本的に知識がたりてないから
いろいろあるけど、結局は時間がないからゴミ薬歴になるんだよね。
こればかりは労働環境に依存するから、どうしようもないと思う。だってサビ残してまでハイクオリティーな薬歴を書きたいなんて誰も思わないでしょ?
薬歴を書く時間が「時間外」しかないという薬局はそもそも薬剤師が適正人数になっていないのよ。薬歴を「時間外」に書けということは、薬歴を仕事としてみなしていないということになる。きっとマジメに書いても評価されないよ。
そういうところで薬歴の勉強をしても、現場で活かせるかどうかは微妙である。
▼せめて薬歴を効率化していく方法を紹介しておきますね。早くかけた分だけでゆとりがうまれるから質を高めることができる。
薬剤師も論文読もうぜ
薬剤師のための医学論文の読み方・使い方
いきなり論文読めっていてっもそりゃ無理なのよね。統計学の専門用語が多いからね。
用語を理解してからじゃないと読めないんだけど、それを懇切丁寧に教えてくれる書籍です。
ちなみに論文を読むのに英語が読めないというのは、論文を読まない言い訳にはならない。もちろん英語ができた方がいいんだけど、いまはgoogleの翻訳精度がめちゃくちゃ高い。
単語調べながら読むわけではなく、論文まるごと翻訳してくれます。
薬物動態マスターするとめちゃくちゃ面白い
薬物動態の本は絶対1冊は読んどいたほうがいいよ。だって、薬物動態の本読まないと添付文書をまともに読めないし。
腎機能や肝機能の計算できないよ。
オススメは「どんぐり未来塾の薬物動態マスター術」です。
薬物動態の本はこれ1冊しか読んでないから、比較できないけど、これ1冊でだいたいのことは事足ります。
第2版がでたので第1版の中古が値崩れしています。薬物動態は新しくても古くても内容はほとんどかわらないから、あえて第1版を購入するのも手ですね。
検査値の見方と覚えたい基準値
検査値の本は1冊は手元においておきたいです。
「薬剤師のための基礎からの検査値の読み方」は、たくさんある検査値の本の中でもこれはめちゃくちゃいいよ!
検査値の本には2種類あって「検査値を活用するすべを身につける本」と「検査値を調べる本」があります。
新人薬剤師に必要なのは前者の「検査値を活用するすべを身につける本」です。1000種類以上ある検査値を全部覚えるのは無理だし、もっと他に学ぶべきことがたくさんあります。薬剤師はまず基本的な検査値とその異常値の読み取り方にしぼって勉強したほうが効率的です。
でも、なんの検査値を優先すべきかわかんないよね。それでオススメなのが「薬剤師のための検査値の本」なんです。超・基本的なところから教えてくれるから挫折しない!
だって全部で26項目しかありません。検査値にすると40個もないとおもいます。
これくらいなら、がんばれば覚えられそうです。
薬剤師の知識を120%活用する術を学べ
「薬局で使える実践薬学」はめちゃくちゃメジャーな本だから、みんなしてるよね?
「実践薬歴」と同じ人が著者です。日経DIの連載をまとめて書籍化したものなので、元になってる記事はだいたいネットで読めます。
ちょっとお高いから購入する前にコラム読んでから検討するのもいいけど、新人薬剤師はとりあえず買って損はありません。
電子書籍版もでています。もともとがコラムだから、電子書籍でサクサク読んでいくのもいいとおもいます。
役立つ臨床論文をイラストで学ぶ
薬剤師に役立つ臨床論文50選ですね。
タイトルにある「ビジアブ」というのはビジュアル・アブストラクトの略です。
わかりずらい論文の要旨をイラストで視覚的に表現して、内容をわかりやすく解説してくれます。
このビジアブが50本ある論文のすべて使われています。だから、パラパラとイラストみるだけで、あるていど論文の要旨を把握することができちゃう。
テーマは▼こんな感じ。
- 貧血治療薬の鉄剤は、隔日投与でもよい?
- 水分摂取量の増加で、膀胱炎の再発は予防できるか?
- 子どもの咳にハチミツは有効か?
- サイアザイド系利尿薬の2型糖尿病のリスクは?
- 点耳薬の耳浴時間、短縮した場合の有効性は?
- 糖尿病でも、果物ならいくら食べても大丈夫?
- 熱性けいれんの再発予防に解熱薬は有効か?
- 代替療法を選択した場合の、がんの生存率は?
- こむら返りはストレッチで予防できるか?
- 二日酔いになりにくいお酒の飲み方は?
上記は10個しかないけど、実際は50個ものテーマをあつかっています。
臨床論文を実際に患者に説明するレベルにまで噛み砕いてわかりやすく解説してくれるオススメの書籍です。
保険調剤(調剤報酬点数)のルールを学ぶ
保険調剤のルールは新人薬剤師に必須科目ね。これ1冊だけでいいからしっかり読んでおきましょう。
これ読んでいない薬剤師とかマジでありえないです。
この「保険調剤Q&A」には保険調剤のルールがわかりやすくまとめられています。
これさえ読んでおけば「自家製剤加算」「一包化加算」「計量混合加算」など加算を「とれるの?」か「とれないのか?」をマスターできる。
基本的なルール から 過去に疑義解釈がでた微妙なルール までしっかりと解説してくれます。
医療保険制度の学習については、別記事で詳しく説明しています。
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