こんにちは、ヤクタマです。
今回は薬局の新規開局に必要な書類をサクッと紹介していきます。
ちなみに新規開局以外にも6年毎の開設許可証の更新の際にも必要になるので、定期的に最新のものをそろえる必要があります。
薬局開設時に必要な書籍・本とは?
審査基準に次の通りに記載されています。
調剤に必要な書籍は、次のとおりとすること。
- 日本薬局方及びその解説に関するもの
- 薬事関係法規に関するもの
- 調剤技術に関するもの
- 当該薬局で取扱う医薬品の添付文書に関するもの
- 薬局製剤に関するもの (薬局製造販売業の許可を取得する薬局に限る)
⑤は薬局製剤やる薬局に限られます。
これから紹介する書籍は2021年7月11日現在で最新版を紹介していきます。
① 日本薬局方及びその解説に関するもの
バカ高いのに超いらないと思うんだよね。
学生時代から思ってたんだけど、これは何につかう本なの?
学生時代に買わされて後悔した本ナンバー・ワン。いまの僕が、過去の薬学生自分にアドバイスできるなら「日本薬局方は買うな」と言ってやりたい。
授業で使うときはセンパイに借りてしのげばいいとおもう。手元にあっても間違いなく「見ない」よね。
使いみちはというと部屋にあると薬剤師としての風格があがるオブジェになります。
「日本薬局方」に関しては、どうしても購入がもったいないという方に裏ワザも提案します。
現在「第18改正」というのが最新ですが、この「第十八改正日本薬局方 電子版」は、厚生労働省HPに公開されているため、すべて無料でダウンロードすることができます。
どうですか?みれましたか?
全部無料PDFなので右クリックして保存することでダウンロードできます。これをタブレットにいれてPDFリーダーのアプリをインストールすれば立派な電子書籍の完成です。
保健所がこれを書籍として認めてくれるなら、もう「日本薬局方」を購入する必要ありません。
電子書籍のほうが文字検索までできるから圧倒的に便利です。
薬局を開設するときは保健所に事前相談で何度も足を運ぶため、そのときに電子書籍でよいかどうかを事前に確認しておけば安心。
ダメって言われたらそれまでのことです。
② 薬事関係法規に関するもの
薬局運営にはいろんな法律が関係するのですが、それが1冊にまとまっている便利な書籍があります。
それが「薬事衛生六法」です。
ほぼ毎年新しいものが3月の下旬に発売されます。薬事衛生「六法」といいつつ収載されている法令は30種類以上あります。
関連法規はコレ1冊でOKです。
もちろん1回も開いたことないから、どれだけたくさんの法律を収載しようが新品のまま封印されるだけの書籍です。
③ 調剤技術に関するもの
これは「調剤指針」もしくは「保険薬局業務指針」がいいとおもいます。
価格帯も同じだから、ほんとにどっちでもいい。薬局でよくみかけるのは「調剤指針」なので、こっちの方がメジャーなんだと思います。
この辺の書籍はわりと役に立ちます。
管理薬剤師や学生の指導薬剤師になる人は一通り目を通しておいてしかるべきな書籍です。
せっかく薬局におていあるから読んでみるといい。
④ 当該薬局で取扱う医薬品の添付文書に関するもの
添付文書をまとめたものが必要ですが、これについては薬局で取り扱う医薬品の添付文書をファイルすることでカバーできるため本を購入する必要はありません。
ファイリングした添付文書では使いづらいけど、検査をパスしてしまえば添付文書を紙媒体でみる必要はなくなる。
今後は、薬機法の改正により医薬品の箱に添付文書が封入されなくなる。公式バーコードリーダーで箱やヒートのJANをピッすることで添付文書を確認することになる。
添付文書なんか薬歴ソフトやレセコンから簡単に開くことができるし、インターネットでも簡単に見ることもできます。
ファイリングするのが手間という方は「日本医薬品集 医療薬」を購入するといい。
保健所の判断にもよりますが、添付文書集に関してはネットにつながるパソコンがあればパスできるかもしれません。
もしくはネットにつながるタブレットとヤクチエ添付文書みたいな添付文書アプリでも突破できるかもしれませんね。
保健所の事前相談のときに確認しておくといいでしょう。
添付文書アプリはこちら▼の記事で紹介しています。
⑤ 薬局製剤に関するもの
ほとんどの薬局は「薬局製剤」やらないとおもうので、ほとんどの薬局には必要ない。
ただこれ以上調剤報酬を下げられるなら生き残る活路として「薬局製剤」は必要になってくるかもしれません。
薬局製剤というのは薬局で調剤して、OTC感覚で販売できる医薬品です。自由気ままに作れるわけではなく決められたレシピがあり、そのルールのなかで販売します。
そのレシピをまとめたものが「薬局製剤業務指針」です。レシピは429品目あるので、けっこう色々なものが作れます。
薬局でホントに役立つ書籍
上記で紹介した書籍は監査をパスするために準備するだけであって、現場で読むことはほとんどない。
そこで、現場で役立つホントにオススメの書籍もちょっとだけ紹介する。
- 腎機能別薬剤投与量
- 小児用量ガイド
- 錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック
- 薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳
- 軟膏・クリーム配合変化ハンドブック
- 経管投与ハンドブック
- 今日の治療指針
- 今日の治療薬
- 病気が見えるシリーズ
- 薬が見えるシリーズ
- 保険調剤Q&A
あったらいいなを書いてみたけど、もちろん全部が必要というわけではありません。
勉強にオススメの本は別記事でまとめているのでよかったらみてください。
ちなみに門前の診療科によってかわってきます。
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