こんにちはヤクタマです。
今回は漢方薬の勉強にオススメの書籍を紹介します。
漢方の世界は奥深いから一冊だけでは理解しきれない。初学からステップアップしていけるように順番に紹介していきます。
ちなみに漢方以外のオススメ書籍は別記事でまとめています。
よく出る漢方薬ABC
漢方の勉強がはじめてで何を買っていいのかわからない人は1冊目これで間違いないです。つまずくポイントがまったくない。
最初から最後まで、すーっと読んで理解できます。
しかも薬剤師むけの専門書籍にもかかわらず1200円(税別)と超リーズナブルで、それでいてフルカラー&イラストが豊富でめちゃくちゃわかりやすい。
タイトルどおりで「よく出る漢方薬」にしぼって解説してくれるから、現場ですぐに役立ちます。
せっかく勉強するならマニアックなところを学びたいという気持ちはわかるけど、まずは基本を抑えてから学んだ方が効率いい。
というのも漢方薬は、基本の漢方に生薬を追加したり減らしたりして派生していきます。
この本で頻出漢方薬15種類をしっかり学びます。たったの15種類とおもうけど、実際、臨床現場でよく見かける漢方薬なんてこんなもんです。
そこからフローチャートで関連する類似漢方に派生していくから、この本で登場する漢方の数は15種類よりもっとずーと多い。
ケーススタディーしてくれるから具体的な使用例もよくわかります。
漢方薬の本は「症状」ベースでそれに対処できる漢方を紹介していくものが多いけど、この本は逆で「漢方薬」ベースでその漢方で対処できる症状を紹介していきます。
だから、紹介されている漢方薬の特徴がよくわかる。
この書籍は「レシピプラス」というシリーズです。このレシピプラスシリーズが超オススメのなので別の記事で紹介しています。
ねころんで読める漢方薬
研修医や新人ナースをターゲットにした本です。タイトルのわりに濃い内容です。
ただ「ねころんで読める」ってタイトルに偽りなくゴロゴロしながら読めます。なにせ本がA5判で160ページとうすくて軽いからね。
うすいからお値段もお手頃です。
この「寝転んで読めるシリーズ」はどれもわかりやすいから、どれを買っても外れません。漢方も例外にもれずに良書です。
内容というか、コンセプトはこんな感じ▼
これまであった漢方医学の教科書のように、概念的で小難しい漢方医学ではなく、直感的で論理的に理解できる漢方医学を届けたいという強い思いでまとめました。この本を通して、漢方医学を好きになっていただけたら最高に幸せです。どうぞ漢方医学を楽しんでくださいね。
内容紹介(amazon)
この本は、症例ベースで説明が進んで、それに使えそうな漢方薬を紹介してくれます。
目次の一部を引用するとこんな感じ▼
<各症状に効く代表的な漢方薬>
◆1. 風邪をひいたとき
◆2. むくみがあるとき
◆3. 下痢をしたとき
◆4. 便秘になったとき
◆5. 腰痛になったとき
◆6. 頭痛がするとき
◆7. めまいがするとき
◆8. 肝疾患(柴胡を含む処方)
◆9. 口内炎ができたとき
◆10. 月経に関するトラブル
うすくて気軽に読めるから2冊目として推奨。
オススメの漢方薬のコラム
書籍ではないんだけど、いつも参考にさせてもらっている「m3.com」の漢方コラムが無料なのにめちゃめちゃ勉強になるので紹介しておきます。
こんな感じ▲にメジャーな漢方薬から順番に説明してくれます。
閲覧には「無料」の会員登録が必要になります。
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勉強になるだけでなく3000円GETできるから、とりあえず登録だけでもしといた方がいい。
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漢方薬のストロング・エビデンス
エビデンス大好き薬剤師にオススメの漢方本ですが、もちろんエビデンス大好き薬剤師でなくても理解できる内容になってます。
普通に漢方を学ぶのに飽きたという人はチャレンジしてみてください。
エビデンスを理解すると服薬指導に説得力が生まれます。そして自信をもってオススメできるようになります!
1.認知症およびその周辺症状に対するエビデンス
2.悪心・嘔吐や下痢に対するエビデンス
3.胃腸虚弱、消化不良などの胃の症状に対するエビデンス
4.イレウスに対するエビデンス
5.便秘、痔、腹痛に対するエビデンス
6.消耗性疾患に対するエビデンス
7.のぼせ・イライラ、肥満に対するエビデンス
8.婦人科疾患に対するエビデンス
9.かぜ症候群、インフルエンザに対するエビデンス
10.咳嗽に対するエビデンス
11.咽喉頭異常感症、喘息に対するエビデンス
12.浮腫に対するエビデンス
13.腰痛、神経痛など痛みを伴う疾患に対するエビデンス
14.こむら返り、頭痛に対するエビデンス
15.肝・胆道疾患に対するエビデンス
16.そのほかの疾患に対するエビデンス
漢方ってエビデンスがすくないと思われがちだけど、読んで見ればわかるけどエビデンスめっちゃあるから。
東洋医学おさらい帳
漢方薬を学ぶ前提知識として知っておきたいのが「東洋医学」です。
ボクは東洋医学をすっ飛ばして漢方薬だけをポイントで学んだ派だから「証」「陰陽」「五行」 とか、よくわからない。
それではあかんと一念発起して出会ったのが「東洋医学おさらい帳」ですね。東洋医学の基礎をゼロベースで学ぶことができる。
ちな、「おさらい帳シリーズ」は医学書の人気シリーズだけあってハズれないですね。
ポイント
「五行」「表裏、寒熱、虚実」「気血水」「臓腑」「六淫」「七情」
「証」「四診」「三陰三陽論」「温病論」「気血水論」「臓腑論」
わかる?これら全部が漢方処方のバックグラウンドを理解する上で欠かせない知識になります。
最初は全然わからなかったけど、これ読んで一通り理解することができました。
症状・疾患別にみる漢方治療指針
「たけーよ」
薬剤師むけの専門書籍です。444ページもあるから本気で勉強したい人しか買ったらダメ。
薬局に届く無料雑誌の日経DIに連載されているコラムを書籍化したものなのでかなり読みやすい。
ただねー、ボリュームがありすぎるのが問題なんです。
いくら読みやすくても、この量は読まないよね。
漢方薬そのものの解説だけでなく「証」や「気」など東洋医学の考えについての解説が豊富なので、かなり実践的な使える書籍です。
漢方の処方は、患者の証(しょう)に基づいて決まります。
本書では、70種の症状・疾患別に、患者がどのような体質(証)に当たり、どの漢方薬を処方するとよいのかを、症例を交えて詳説します。個々の患者の証を的確に判断し、何を処方すべきかをわかりやすく導きます。商品紹介(日経BP書店より)
これもあれだね、症例に対して漢方を紹介していくパターンのやつね。
147処方を味方にする 漢方見ひらき整理帳
保険収載されている漢方薬(飲み薬)って147種類もあるなんて知らなかったわ。
その全てを解説してくれる本は、間違いなくマニア向けです。
ぼくは147種類も解説してくれても覚えられないから、そんな要らないです。必要最低限でいいから、最初に「よく出る漢方薬ABC」を提案したわけ。
この本は「西洋薬と区別なく処方される存在として漢方薬を位置付けているサイエンス漢方処方」という新しい概念を提案してくれます。
この1冊で漢方薬の選び方・使い方がわかるようになるとのことですが、現場むけの本ではないね。
というのも選択肢147は多すぎます。これはマニアが使う数字であって147処方使い分けるのは一般的な医師には現実的ではない。
漢方専門医でもない限りマイナー漢方は使わなくていいので、まずはメジャー漢方を把握することが大切。
つまりマニアになりたいなら購入するといいでしょう。
現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖
楽しみにして買ったのに残念だった本もあります。合う合わないがあるからね、みんなに合わないわけじゃなくって僕には不向きだったということで、一応ね。
電子書籍で買ったからKindleの表紙画像を写メりました。
わかりやすそうな表紙してるけどさぁ、中身は白黒だからね。
文字めちゃくちゃ小さいの。上下の余白は何ナノ?
電子書籍だから拡大できるけど、拡大するとスライドしないと読めないから超不便。
写真の中段が「麦門冬湯」、下段は「八味地黄丸」です。
何が言いたいかというと、1つずつの漢方薬の情報「すくなっ!!」しかも箇条書きで情報を凝縮してるため、ストリー性に乏しく、まったく頭に入ってこない。
無料でもらえるツムラの漢方手帳と同じくらいの情報量しかない。白黒で文字が凝縮されているから文字アレルギーの人には辛いです。
ぶっちゃけ、ぼくは文字アレルギーでるから、パラパラめくっただけで読んでいません。読んでないから参考にならないと思うけど、そんな感じ。
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