どうも薬剤師ヤクタマです。
もう中堅薬剤師にもかかわらず精神科門前は未経験なので精神科わからん。とにかく苦手意識も強くアプローチの方法もわかりません。
でも、それじゃダメなのです!いまこそ成長のためにも重い腰をあげて勉強します。
精神科領域ってのは「薬理・薬効・効能・効果」どれをとっても想像しづらく苦手意識が強い領域なのです。
何に効くんだこの薬って感じですね。
できるだけイージーな本で勉強します。
しくじり症例から学ぶ精神科の薬
2023/5/13
この書籍は、研修医向けの雑誌『レジデントノート』に連載した内容を基に、新たに書き足したものです。一般病院の入院患者に対する失敗例を切り口に、精神科薬の使い方や使い分けについて具体的に解説しています。
「失敗は成功のもと」という趣旨から、失敗例を通じて得た学びは記憶に残ること間違いなしです。
本書は、専門医と研修医との会話形式になっています。これにより、臨場感があり、読みやすい内容になっています。
ゆるりとはじめる精神科の1冊目 病気がわかる
精神科領域をはじめて勉強する薬剤師のファーストチョイス!
精神科領域は適応外使用が多すぎてワケワカメですが、その適応外の使用まで詳しく説明してくれているとこが素晴らしい。
適応外使用と言ってももちろんガイドラインにそった内容になってます。
この本の特徴は患者さんのバックグランドが小説風になってわかるということです。
これによって症状が発症した経緯と、具体的な症状、その症状にあった薬物治療。からの服用薬変更の経緯なんかがわかります。
精神科領域で難しいのは「何をどう聞くか」「どう伝えるか」「どうアプローチするか」ですが、経験を積むには時間がかかるので、小説風にケーススタディでメンタル服薬指導を疑似体験してショートカットです。
メンタル系の多剤処方はよくみかけるけど、最初はから多剤処方なわけではなく、それなりの経緯があって行き着いた先が現行処方なのです。
いろんな処方例をバックグランドとともにケーススタディできる良書。
薬剤師のための 精神科の薬 処方の意図を読む
日経BP社の薬剤師のための本なので、めっちゃ読みやすくサクサク読めます。
病態の勉強が少なめなのでセカンドチョイスにしてますが、その分は処方例からの症例検討でカバー。
精神科領域の5大分野を中心に、それぞれ5~7症例でトータル33症例でレッツケーススタディ!
- 大うつ病性障害(うつ病)
- 双極性障害
- 神経性障害(神経症)
- 統合失調症
- 認知症
この本も「適応外使用」が多く紹介されています。
「適応外使用」といってもガイドラインで推奨されている使い方になります。精神科ってこんなに適応外使用ばっかりで回ってるんだなとわからされました。
神経ゼミ:抗精神病薬講座: 薬のはたらきと使いドコロがざっくりわかる本
でましたレシピプラスシリーズです。
抗精神病薬の薬効・薬理を勉強するならイラスト豊富でフルカラーでだから、これ一番わかりやすい。
1冊1200円(税抜)なのは爆安です。
「ドパミン」「ヒスタミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」など、脳内伝達物質がかわいいニャンコのイラストになって、とっつきやすく勉強できる。
レシピプラスの前作(抗精神病薬を整理する 統合失調症患者の対応をシミュレーション)ってのがあったけど、これは難しかったが、こっちはわかりやすいから大丈夫!
- 速攻マスター!ドパミン&セロトニン
- 抗精神病薬 自由自在
- 実践・管理と指導!くすりちゃれんじ
- 患者対応のイロハ
こいつを読めば作用機序を理解して薬の特徴がわかるようになるから、副作用視点で「何を聞いていいのかわからない」「何に注意すればいいのかわからない」など突っ込めるようになります。
「大うつ病性障害」については、ほとんど触れていないので「大うつ病性障害」は別冊のレシピプラスで勉強します。
今どきの抗うつ薬処方: ここでも使える!!― SSRI,SNRI,NaSSA
はい、またでまたしたレシピプラスシリーズです。
「抗うつ薬」特集です。
もう一度いうけど1冊1200円(税抜)だからやっぱ爆安です。
うつ病(大うつ病性障害)の病態よりも医薬品にポイントをしぼった本だから薬効・薬理を勉強するのにもってこい。
- 抗うつ薬の20年史
- 脳と神経のしくみと抗うつ薬
- 新規抗うつ薬による治療とその薬学管理
- 新規抗うつ薬投与時にみられる周辺症状のコントロール
などなど
抗うつ薬といえば「SSRI、SNRI、NaSSA」ばかりだから、この違いを嫌というほど解説してくれるから、ここにいたるまでの歴史がよくわかる。
そして三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬の現在の位置づけと学べる。
- 投与プランの基本
- 治療経過と治療スケジュール
- 抗うつ薬の効果判定
- 増強療法に使う薬は?
- 継続療法・維持療法のポイント
- 抗うつ薬の服薬指導・薬学的管理の初回のコツ
こんな感じで「大うつ病性障害」の治療もじっくりと学べます。
じっくり読めてしっかり身につく 精神科薬物療法ガイド
「調剤と情報」の臨時増刊号です。「調剤と情報」の増刊号はハズれんのよ。
タイトルにある「じっくり読めてしっかり身につく」の言葉に偽りなしです。
ここまでライトで分かりやすいものを紹介してきたけど、満を持してガッツリ学べる一冊の登場。
いままでの本は部分特化した内容だったけど、これはオール・フォー・ワンで、これ1冊にぜーんぶつまってる。
■疾患別のポイントと注意点
・統合失調症
・不安障害
・うつ病
・双極性障害
・認知症
・睡眠障害
・発達障害
■薬剤の特徴と使い方
・抗精神病薬
・抗うつ薬
・抗不安薬、睡眠薬
・気分安定薬
・認知症治療薬
・その他の治療薬
などなど
最初からこれ買えばいいじゃんって感じなんだけど、濃すぎて、おもすぎて、きっと挫折する。
精神科領域はちょっとずつステップアップしていくことをオススメする。
こころの治療薬ハンドブック 第13版
「こころの治療薬ハンドブック」はかれこれ「13版」まで更新され続ける名著なのですが、これを最後にもってきたのは薬剤師のための専門書籍ではないからです。
この本の特徴は「精神科の主要薬剤を1つずつ見開きページでわかりやすく解説」しているところ。
つまり、薬品ごとの辞書的なポジションです。
薬品ごとに実際に使用したときのエピソードや服用や処方のポイントがまとめられている良書なのですが、メンタル領域を病態から学びたいという人向けではありません。
その他の本で学びながら、登場した医薬品にさらにプラスαの情報が欲しい時に活躍する。
あと「同種同効薬」の違いを把握するのにもオススメ。
薬剤師にオススメの本まとめ
別の記事で、ボクが本当にオススメする薬剤師の本をまとめているので、よかったら見てください。
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