新人薬剤師の本 PR

新人薬剤師の勉強にオススメの本【在宅訪問編】

薬剤師が在宅を学ぶのにオススメの本
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どうも在宅見習いの薬剤師ヤクタマです。

これからの薬剤師が生き残るためには在宅スキルは必須!

もう手っ取り早く薬局薬剤師として市場価値を高めたいとおもったら在宅スキルを磨くことこそ最短ルートですね。

在宅できる薬剤師と未経験薬剤師では転職するときの給料も大きくかわってきます。ボクが採用なら在宅やりません・行きません・運転できません、はい、要りません。

というのも事務員のピッキング補助が解禁された昨今ではピッキングは薬剤師の仕事ではなくなりました。そうなると薬剤師のメインの仕事は「服薬指導」と「在宅」の2つです!

将来を見据えると、服薬指導スキルだけでは不十分です。自身の市場価値を高めるためにも在宅スキルは早い段階で手に入れておきたい。

今回は、そんな在宅スキルを学ぶために役に立った書籍をいくつか紹介していきます。

▼転職する時はヤクタマ経由でお願いします。
ヤクタマ薬剤師転職

薬局薬剤師のための在宅医療基礎講座

超シンプルに在宅に必要なことだけをまとめてくれている在宅最初の一冊です。

これだけで在宅スタートするのに必要な算定ノウハウはマスターできます。

著者は「アウトドア薬局」という在宅特化のブログを運営されていて、その内容がまとめられた書籍になっています。

点数算定するときの気になる箇所がすぐに調べられるため薬局においておきたい1冊になります。

電子書籍でも購入できるけど紙バージョンの購入がおすすめ。

このあと紹介するたんぽぽ先生の在宅マニュアルはクリニックの点数まで網羅されており、すごいんだけど、ちょっと情報過多なので、シンプルにまとまってる書籍こそが現場で必要なものになります。

たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル

まさに在宅報酬算定の教科書!

在宅を始めるならとりあえず読んでおきたい一冊ですね。

これを個人で購入する必要はありません。薬局が在宅を始めたいなら備え付けておくべき書籍なので薬局で購入してもうらといいです。

在宅って最初の一回に取り掛かるまでがとっても大変す。健康保険だけでなく介護ルールまで入ってくるため通常の薬局業務と算定ルールが異なります。

通常の薬局業務だと、介護保険は使わないため改めて勉強しなければそのルールは全くもって不明瞭。

この書籍では在宅に必要な診療報酬、介護報酬、訪問看護療養費の各制度にまたがる複雑な報酬算定の仕組みを、豊富な図表やイラストを使って分かりやすく解説してくれています

在宅は、よくわからないからとっかかれないという面が強いので、まずはルールから把握して外堀を埋めましょう。

この本は、あくまでも算定ルールを学ぶための書籍なので、在宅をはじめるうえで最低限必要な知識でしかない。これ読んだから在宅でおこなう処置や治療を学べるわけではありません。

そこで現場の処置を学べるような本が必要です。

その前に「算定ルール」の補足本をもう1冊追加です。

たんぽぽ先生のQ&Aで身につく在宅報酬の仕組み

さきほど紹介した「たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル」は教科書的な存在で1から優しく順番に教えてくれます。

さらに実践的な知識を身につけるための「Q&A」がこちらです。

教科書を読んだだけだと知識は身につかないので「Q&A」で理解度を深めます。これはセットだと思って購入しましょう。

そこそこ知識があるならこっちの「Q&A」の方だけ購入するのもありです。

お次は在宅でよく登場する医療用麻薬について学びます。

医療用麻薬のトリセツ

在宅をやるうえで避けることができなのが「医療用麻薬」ですね。

外来だけだとあまり登場しない「医療用麻薬」も在宅だとガンガンきます。というのも在宅はガンの終末医療の方が多いからです。

在宅やるけど「医療用麻薬」は全然わかりませんでは話にならないので、事前に勉強しておいて、処方がでた際にすぐ対応できるようにしておきましょう。

ボクは「医療用麻薬のトリセツ」という本で「医療用麻薬」の基本を学びました。

まったく謎すぎで困った「PCA ポンプ」についても記載されているので在宅の麻薬に必要な知識はほぼこれ1冊で十分です。

学べること
  • 基本的な取り扱い
  • 副作用の種類と対処方法
  • がん疼痛治療について
  • オピオイドの強さやレスキューの使い方(オピオイドスイッチング)
  • PCA ポンプの種類と使い方

などなどかなりボリュームのあるないようなので詳しくは本の目次をみてみるといい。

目次(クリックで開く)

第1章 麻薬処方箋受付前に知っておきたいQ&A
1 薬局で麻薬を取り扱うには?
2 薬局で扱う麻薬にはどのようなものがあるの?
3 麻薬注射剤の取り扱い方は?
4 麻薬管理指導加算を算定するための条件は?
5 麻薬店舗間譲渡はどうすればよい?
6 麻薬は慢性疼痛にも使われるようになった?
7 登録医の確認が必要な麻薬は何?

第2章 薬局での麻薬の受付・調剤・監査・交付
1 麻薬処方箋の受付―麻薬処方箋の記載事項など
2 麻薬の購入の流れと帳簿への記載
3 麻薬の調剤・監査―適正使用の考え方(定時内服、レスキュー)
4 麻薬の交付と服薬指導に役立つQ & A
5 廃棄・届出処理に役立つQ&A

第3章 がん疼痛治療の背景知識
1 がん疼痛の基礎
2 がん疼痛治療の概要

第4章 薬局で取り扱う鎮痛薬
1 非オピオイド鎮痛薬―アセトアミノフェン、NSAIDs
2 オピオイド鎮痛薬

第5章 がん疼痛治療を深める
1 タイトレーション(定時投与、レスキュー薬)
2 オピオイド鎮痛薬の薬物動態
3 オピオイド鎮痛薬の投与量に注意が必要な患者背景
4 オピオイド鎮痛薬の注意したい相互作用
5 オピオイド鎮痛薬の効きにくい痛み
6 鎮痛補助薬
7 オピオイドスイッチング
8 オピオイド鎮痛薬の依存(精神・身体)、耐性、退薬症状

第6章 医療用麻薬の副作用
1 悪心・嘔吐
2 便秘
3 眠気
4 せん妄
5 呼吸抑制
6 その他─口腔乾燥、瘙痒感、排尿障害、ミオクローヌス

第7章  実践編 症例から学ぶ
1 麻薬処方箋の対応を想定してみよう

第8章 在宅・終末期の麻薬の使い方
1 薬局薬剤師の在宅業務―患者・多職種と共有したいポイント
2 終末期の疼痛管理
3 PCA ポンプの種類と使い方
4 在宅で使用する麻薬注射剤・PCA ポンプの管理

付録
① その他の規制医薬品の管理を知ろう
② 流通管理品目のトリセツ-医師・薬剤師の登録が必要な医薬品

在宅緩和ケアにおけるPCAポンプ実践ハンドブック

在宅でよくわからない、行きたくない、やりたくないの代表がPCAポンプだとおもいます。

PCAポンプの専門書籍なんてこれくらいしかないので、PCAポンプ未経験の薬局がトライするなら絶対に必要な書籍ですね。

PCAポンプというのは、患者自身が痛みに応じてボタンを押して鎮痛薬を投与する方法です。機械式とディスポーザブル式の二種類があり、訪問薬剤師は調整した薬液をセットすることができます。

目次(クリックで開く)

PCAポンプとは?
PCAポンプの種類は?
実際に在宅医療においてPCAポンプを利用する場合の流れや業務内容は?
PCAポンプ利用患者が退院するにはどのような準備が必要?
通院患者がPCAポンプを利用することは可能?
注射剤の充填はどこで・だれが・どうやるの?
患家で注射剤を充填しても衛生的に問題はない?
在宅において薬液充填カセットやシリンジを交換する場合はどうするの?
在宅での電池交換はどうするの?
在宅でPCAポンプのアラームが作動した場合はどのように対処するの?
PCAポンプの付属品の価格は?
PCAポンプの備品は調剤薬局から供給可能?
在宅医療で使用するPCAポンプはレンタルできるの?
PCAポンプをレンタルしている調剤薬局があるって本当? レンタル料金は?
麻薬注射剤の処方設計はどうするの?
事前にオピオイドを使用していない患者に麻薬注射剤投与を開始するには?
オピオイドスイッチング時の麻薬注射剤の投与開始のタイミングは?
麻薬注射剤の処方箋記載方法を教えて!
院外処方可能な麻薬注射剤は?
在宅における麻薬注射剤の交付について規定はあるの?
麻薬以外の注射剤を投与するのにPCAポンプを使用できる?
脊髄くも膜下鎮痛法は在宅医療でも対応可能?
非がん患者にPCAポンプを利用して麻薬注射剤を投与できるの?
在宅医療でPCAポンプを利用する場合の診療報酬について教えて!
PCAポンプと高カロリー輸液用ポンプの併用はできるの?
PCAポンプと高カロリー輸液用ポンプを併用する場合の診療報酬について教えて!
調剤薬局が麻薬注射剤を調剤した際に算定可能な無菌製剤処理加算について教えて!
麻薬注射剤の廃棄について教えて!
在宅PCAの模擬事例
①:基本的な麻薬注射剤導入例
②:高用量フェンタニル貼付剤から麻薬注射剤へのスイッチング
③:低用量麻薬注射剤の使用におけるテルフュージョン小型シリンジポンプの利用例

お次は現場の臨床技術を学びます。

看護がみえる vol.2 臨床看護技術

とりあえず現場の技術を学ぶなら「みえる」シリーズがいいよ。

「みえる」シリーズは知ってるよね?「薬がみえる」「病気がみえる」とかの メディックメディア社が出版してるやつです。

「みえる」シリーズの特徴はとにかく図解・イラストが多くてわかりやすいところです。それの「看護」バージョンです。

Amazonの商品ページで数ページほど試し読みすることができます。まさに在宅に必要な内容なので、薬剤師もこれを知らないと医師や訪看さんとまともに話をすることができない。

ちなみに「看護がみえる vol.1 基礎看護技術」もあるけど「vol.1」はなんか違うかな。もちろん「vol.1」も読んどいて損はないんだけど、そこそこ高価だから、買うなら「vol.2」です。

目次みればいろいろわかる。

看護がみえる

酸素吸入、経腸栄養、口腔吸引、気管吸引経鼻経管栄養、胃瘻栄養末梢静脈路確保、点滴静脈注射、ヘパリンロック/生食ロック、輸液ポンプ/シリンジポンプなどなど

基礎知識なんだけど調剤室にこもってると、こういうのわかんないんですよね。ぼくもわかんないからこの本で勉強しました。

在宅専門の本を読むよりも「みえるシリーズ」の方がよっぽどわかりやすくてためになる。

在宅医療Q&A 令和3年版

じほう社の「保険薬局Q&A」や「保険調剤Q&A」といった薬局薬剤師なら絶対に読まないといけない書籍があります。

そのシリーズで「在宅医療Q&A」というのがでています。このシリーズは「日本薬剤師会」監修です。

いわば「日本薬剤師会」の公式見解ですね。算定ルールって微妙なラインのとこもあるんだけど、最低限このルールにそってやれば間違いないです。

在宅医療に踏み出そうとしている初心者にぴったりのQ&A集。在宅訪問準備から訪問後の報告書、そして患者・服薬支援、多職種連携・体調チェック・薬のチェックなどのポイントまで、在宅医療の実務に即して解説しています。

緩和ケアの知識ではオピオイドの使い分けから麻薬の取り扱い、認知症の基礎知識ではBPSDや抗アルツハイマー薬の使い分けなど、在宅初心者向けに必要な知識が学べる。

令和3年版ではCOVID-19に感染し自宅療養中の患者を訪問する場合のQ&Aも追加されています。

薬局業務に役立つ特定保険医療材料ガイド

在宅医療で欠かせないのが特定保険医療材料の存在ですよね。

特定保険医療材料というのは、公定価格が決まっていて医療機関が処置につかったら保険請求することができます。

そして、特定保険医療材料の一部は、処方箋にのせてやってくるので薬局でも保険請求することができます。インスリンの針を想像するとイメージしやすいと思う。

特定保険医療材料のうち薬局で取り扱いができる品目はほんの一握りしかありません。これがわかりにくいんだなw

もし取り扱えない品目を保険請求したら、切られちゃうよね。チョキーンって。

薬局が処方箋に基づいて給付できる特定保険医療材料は調剤報酬点数表に記載がある13種類(2019年7月現在)しかありません。

  1. インスリン製剤等注射用ディスポーザブル注射器
  2. ホルモン製剤等注射用ディスポーザブル注射器
  3. 腹膜透析液交換セット
  4. 在宅中心静脈栄養用輸液セット
  5. 在宅寝たきり患者処置用栄養用ディスポーザブルカテーテル
  6. 万年筆型注入器用注射針
  7. 携帯型ディスポーザブル注入ポンプ
  8. 在宅寝たきり患者処置用気管切開後留置用チューブ
  9. 在宅寝たきり患者処置用膀胱留置用ディスポーザブルカテーテル
  10. 在宅血液透析用特定保険医療材料(回路を含む)
  11. 皮膚欠損用創傷被覆材
  12. 非固着性シリコンガーゼ
  13. 水循環回路セット

でね、何が厄介かというと、これカテゴリー名で商品名じゃないんだよね。さらに細分類があります。

細かく定義したのが下記PDFです。

平成30年3月5日保医発0305第13号
PDF特定保険医療材料の定義について(通知)

ここに医療機器の一般名称が規定されています。これも一般名称で商品名ではありません。

なんで、こんなややっこしいのばっかりなんだろうね。

だから何が薬局で取り扱える品目なのか全然わからんわけ。ネットでコツコツ調べればわかるよけど、手っ取り早く調べたいなら書籍を買ってしまった方がいいです。

改定ごとに品目が変わってしまうけど、効果なものでもないので在宅をやる上での必要経費だと思って買ってしまいましょう。

書籍は東京都薬剤師会が監修する「じほう社」がだしている「薬局業務に役立つ特定保険医療材料ガイド」です。

これで、簡単に調べることができます。

在宅のやりがいや体験談を学ぶ本

在宅って手間がかかるからやりがいモチベーションがないとなかなか実行に移れません。

ということで、他の薬剤師の体験談でもよんで自分の中でモチベーションを高めていくといい。

薬剤師が知らない在宅医療の世界 ~在宅対応薬局はこれからが勝負

在宅の体験談ではにのですが、高齢化社会における在宅医療の市場規模や在宅対応薬局の必要性がわかる本です。必要とされるとわかるとやりがいが出てきます。

「在宅訪問薬剤師」奮闘記

日本調剤監修の在宅薬剤師12人による12個の奮闘エピソードです。

目次(クリックで開く)

「自宅で療養したい」その願いをかなえるために
在宅訪問薬剤師ができることとは

老老介護を支える存在になりたい
認知症の患者さまに在宅訪問薬剤師ができること

「ご家族にも笑顔になってほしい」
介護者の負担を軽減する在宅訪問薬剤師の役割とは

「最期は自宅で過ごしたい」をかなえるために
医療人、介護スタッフが連携して過ごした老夫婦との10カ月

“ただそこにいること”が何より大切
そばにいることで生まれる絆が患者さまを支える

「ずっと担当してほしい」と言われて……
同じ薬剤師が訪問を続ける意味とは?

Not Doing, But Being
何をするでもなく、ただそばにいること

最期の望みは人それぞれ
ご家族と共に願いをかなえる

24時間対応だからこそ実現できることがある
最期の食事ができたのはこの薬を届けられたから

短い命を輝かせたい
小児の在宅療養で在宅訪問薬剤師ができることとは

薬剤師、在宅へ行く。

在宅医療だからこそ起こるさまざまな課題に対し、どのように患者と向き合い解決できるのか、現場の薬剤師が経験してきた45の事例をまじえて解説。

「在宅」以外のオススメの書籍

他の領域でもそれぞれオススメ書籍を紹介しているのでよかったらご査収ください。

皮膚科」「眼科」「漢方」「小児科」「服薬指導」「薬歴

いろいろ書いてるけど、まず読んでほしいのがコチラ▼

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