こんにちは新人薬剤師のヤクタマです。
僕が眼科門前薬局を担当したときに購入したオススメの書籍を紹介します。
目薬だけ勉強するなら「今日の治療薬」や「治療薬マニュアル」とか読めば十分なんだけど、目の病気や検査については専門書を読まないと理解できません。
眼科の門前薬局で専門的にフォローしていくなら眼科領域の専門書籍は必須です。
眼科のくすりで困ったときに開く本
ぶっちゃけこれ1冊買えば十分だとおもいます。
薬の基礎知識はもちろん「疾患の治療」「検査」「処置」「点眼指導」など、シーン別の処方や点眼時の注意点などが徹底解説されています。
眼科領域で薬剤師がフォローすべきことがほぼ網羅されている。
中身はというと、フルカラーで写真がたくさん使用されているので読みやすい。
疾患の解説も写真がのっていてイメージしやすく、さらによく使う薬剤も写真付きで例示してくれています。
よく眼科で行う処置の具体例も載ってますね。
- 角結膜の異物除去
- 霰粒腫・麦粒腫の処置
- レーザー治療
具体的な処置方法だけではなく、それによく使用される薬が例示されています。処置薬なので薬局では馴染みのないような薬も登場します。
さらに点眼指導も充実してます。
- 小児への点眼指導
- 高齢者への点眼指導
- 視覚障害者への点眼指導
眼科の門前の薬剤師なら読んでおいた方がいい本です。
フルカラーの専門書としてはリーズナブルな価格帯です。これくらいだったら薬剤師でも支払えそうですね。
眼科の本だと、似たような感じになってしまうんだけど、もう1冊紹介しておきます。
新人スタッフも重要ワードで超早わかり とことん!眼科のベーシック
こちらも眼科領域で必要な知識がほぼすべて網羅されている1冊です。
解剖、疾患、検査、点眼薬、眼鏡・コンタクトレンズなど、あらゆる分野がとことん学べるベーシック本。各項目では基本知識をギュッとまとめ、重要な言葉が一目でわかる構成。新人スタッフが概要をつかんだり、おさらいに使うのに最適!
眼科の新人スタッフ向けの本ということで上記で紹介した本の読書対象と完全にかぶっています。
1冊で満足できない人はもう1冊で知識を再確認するといいです。
こっちのほうが検査項目が充実しています。またコンタクトレンズについても言及してくれています。
コンタクトしてない薬剤師からしたら、コンタクトレンズなんて超未知数です。洗浄液とか保管とか、リスクとか全然わかんないからね。
そういうとこも勉強していく必要があります。
この本のデメリットは、発刊日が「2015.12」とちょっと古いとこ。
上記の「眼科のくすりで困ったときに開く本」は「2019.4」発行なので新しい方を買ったほうがいいとおもいます。なので、この順番で紹介させてもらっているわけです。
販売価格も同じくらいですね。医科向けの書籍はこれくらいの価格を覚悟しておきましょう。
病気がみえる vol.12 眼科
2019年6月に発売したばかりだから3冊目になってしまいましたが「病気がみえる」が発売したなら話は早い。
眼科を勉強する本は「病気がみえる」で決定です。
Amazonで数ページ立ち読みできるからチェックしてみて下さい。イラストがめちゃくちゃ多くて、超わかりやすいです。
数々の検査と、数々の病気を大量のイラストと写真で解説してくれています。読んでよし、辞書にしてよしなので、眼科門前薬局なら局内に1冊おいておきたい本ですね。
たくさんの疾病を解説してくれているのがわかりますよね?
もれなくイラスト解説入りです。出版社のページにいくと立ち読みもできます。このシリーズは「医学生・ドクター・看護師・看護学生」みんなに人気なため、発売するとある程度の需要が見込めます。
ボリュームとクオリティを考えると超リーズナブル。
「薬剤師・薬学生」も「病気がみえる」を手にとって読んでみて下さい。
「1滴」のチカラを科学する!点眼剤
レシピプラスのシリーズは1冊1200円+税だから購入しやすい価格帯だと思います。
治療的なところは上記の書籍で解説されているので、それとはまったくの別視点の書籍です。
この書籍の特徴は「製剤学」に言及しているところです。。
点眼薬の薬効だけでなく製剤容器や防腐剤や点眼濃度といった製剤学的なところにも言及してるのがポイントです。
防腐剤にアレルギーがあったりするから、防腐剤への理解は大事です。最近では「塩化ベンザルコニウム」フリーというのが増えてますね。
そのかわりに違う防腐剤を配合したり、雑菌が入りにくいボトルを開発したりと様々な工夫が施されています。
それを理解していくのは面白い。
こういうのはイラストがたくさんあるとわかりやすいですね。
緑内障とかもイラストでわかりやすく解説してくれてるので、普段の服薬指導に存分に活かすことができます。
レシピプラスは他の本もオススメなので別記事でまとめています。
緑内障の点眼薬
緑内障の点眼薬って多くて覚えられないですよね。
なので一覧表を独自に作成しました。
さらに、
配合剤もたくさんあって覚えられないですよね。
なので配合剤も独自に一覧表にしました。
眼科ほど配合剤が有用な薬剤はありません。だって2種類使うとき5分インターバル取らないといけないんです?
めんどくさがって続けて点眼する人ぜったいにいるでしょ。つづけて差さないようにしているにしろ5分待っている間に忘れてしまう人もたくさんいるでしょう。
それが1本にまとまって1滴ですむとか超有用です。内容を覚えるのが大変だけど、まぁ小さいことです。
眼科領域の服薬・用法指導Q&A
臨床向けの本が多い中で、こちらは薬剤師向けの本です。
わかりやすくQ&Aでまとめてくれているので読みやすい。薬剤師向けと言ってもかなりマニアックなQ&Aもあります。
「Q&A:68問」と「ミニコラム:30件」で構成されています。
目の構造について、疾病について、検査について、薬剤についてなど、幅広い範囲で網羅されています。
- Q13 ボトックス注射について教えてください
- Q14 VDT症候群とは何ですか?
- Q15 高圧酸素療法とはどのような治療法ですか?
- Q16 運転免許に必要な視力について教えてください
- Q17 視覚障害者の身体障害者等級について教えてください
こんな感じで、なかなかマニアックでしょ。
眼科をマスターしようと思ったらこういう重箱の隅を攻めるんです。
眼科以外にオススメの書籍
他の領域でもそれぞれオススメ書籍を紹介しているのでよかったらご査収ください。
「皮膚科」「在宅」「漢方」「小児科」「服薬指導」「薬歴」いろいろ書いてるけど、まず読んでほしいのがコチラ▼
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